キーマンインタビュー

広げる中国SNS活用術

気軽に利用できるレンタル制

弊社は対日のオフショア（BPO、システム開発、ホームページ制作、SEO等）をはじめ、目まぐるしく移り変わる中国社会、そして多様化するクライアント企業様の課題に応じた、新しい微信（Wechat）、微博（Weibo）、越境ECサービス、人材無料募集サイトおよび、日中間に特化したビジネスサイトの開発・運営に積極的に取り組んでいます。
　微信サービスにおいては、企業、自治体ほか、飲食・サービス業などの一般店舗向けに、予約からメニューオーダーや支払い機能を備えたシステムや、最近では不動産分野において、貸主と借主を繋ぐ共用システムを構築。我々はシステムを販売するのではなく、レンタルするスタイル。さらに微信上のプラットフォームを使うことで、一からシステムを作るより安価で、お気軽にご利用いただけることで、多方面からオファーをいただいています。
　越境EC事業においては、数年前「爆買い」に沸いた訪日旅行ブームをきっかけに、日本から中国へモノを売りたいという要望が激増したことからスタート。しかし淘宝（タオバオ）でただ物を売ればいいのではなく、自社のショップへつながるインターフェース（入口）として、微信や微博の公式アカウントを持つことは重要であり、自社サイトを含め、それぞれが双方向で繋がることで相乗効果を上げると考えます。

日中ビジネスに特化した情報を集約

自治体様やメーカー様など、訪問先で悩みや要望として挙がるのは、モノの売り買いにはじまり、ほぼどこも共通したものとなっています。お客様毎にシステム構築をしてもいいのですが、個別にせず、売り手と買い手、それぞれが持つ情報を集約したアピールおよびマッチングの場を作ろうと思い生まれたのが「JCB日中橋」サイトです。企業・個人・政府機関を対象に、日中間に特化したビジネスサイトで、直接ユーザーに情報入力をしてもらい、専門的なビジネスに関するマッチングおよび広報・プロモーションを目的に、今年4月にリリースしたばかりです。
　サイト内には今後一年分の中国国内で行われる展示会を中心としたビジネスイベントスケジュールをチェックすることができ、便利なビジネスツールとして多くの方に活用いただければ非常に嬉しいです。　モノという商品だけでなく、無形のサービスや技術などの売り買いに対しても、可能性は広がると見込んでいます。
　今後の課題として、これまで大連、瀋陽そして上海にて開催し好評をいただいた微信特別セミナーの中国国内展開を計画しています。上海は自拠点を離れての開催でしたが、参加者らの姿勢や質問のレベルも非常に高く、上海での事業展開に手ごたえを感じています。そして先述の「JCB日中橋」を多くの方々にご利用いただき、アドバイスに耳を傾け、改善に尽くしていきたい。また、さらなるサービス提供に向け、日本支社の設立も視野に入れるところです。　
　お客様の声を聞き、我々の持つＩＴノウハウを以って、お客様の要望をカタチにする。さまざまなITツールを使い、日本と中国のビジネスの橋をかけ、双方のつながりを強化することが、私の願いであり使命でもあります。

「JCB日中橋」にあたり、領事館大連事務所の渡會副領事（右）を始め、多くの方にご協力いただきました。

PROFILE

にん しんねい

1979年生まれ、大連市出身。1999年より日本・九州国際大学にて経営学を専攻。2005年に帰国し人材関連に従事。その後独立起業し伙伴（大連）信息技術有限公司総経理に就任。BPOおよびITをはじめ、Wechat（微信）、Weibo（微博）など億単位のユーザー数を誇る中国SNSを活用した事業や越境ECなど幅広いサービスを提供。

伙伴（大連）信息技術有限公司

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