キーマンインタビュー

大連日本人学校
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大連日本人学校

校長 松田 雄三氏 2023年12月号

学校教育目標
力あふれる 心豊かな 

世界に生きる 子どもの育成


大連経済の発展に伴い
日系企業の成長に付き添う

1988年大連日本商工クラブ(現・大連日本商工会)により大連日本人補習校運営委員会が設置されました。その後、1994年4月1日、文部省(現・文部科学省)より日本人学校として認可され、来年の2024年には開校30周年を迎えます。当初、小・中学部と附属幼稚園を併設していましたが、2019年に幼稚園を閉園しました。生徒数は1991年の開校当時の合計19名から徐々に増加し、2013年度には281名となりました。その後に幼稚園の閉園とコロナの影響により、今年度は児童生徒数は小学部66名、中学部20名の合計86名の児童生徒が在籍しています(11月1日現在)。現在の教職員は17名、事務職員3名の職員で子供達の指導や支援を行っています。
 学校経営の理念は、中華人民共和国大連市に在住する日本人子女を主たる対象に、中華人民共和国の法律の定める範囲内で、日本国憲法、教育基本法、学校教育法及び文部科学省の示す学習指導要領に即して、心身の発達に応じて、初等・中等教育を行います。同時に、中華人民共和国に暮らす環境を生かして、国際性豊かな日本人の育成も目指しています。学校経営については大連日本商工会から委嘱された大連日本人学校理事会が主管しています。学校経営の基本は大連市に在住する日本人子女の教育のために、日本国文部科学省が告示する学習指導要領に準拠することを基本とし、大連市に設置されていることを生かした特色ある教育課程を編成しています。そして、中華人民共和国の定める外国人学校の運営に関する諸法規を遵守しています。

「力あふれる」「心豊かな」
「世界に生きる」「子どもの育成」

 
 学校教育目標は「力あふれる」「心豊かな」
「世界に生きる」「子どもの育成」です。本校で学ぶ子供達の「まなび」「こころ」「からだ」のバランスの取れた国際感覚豊かな児童生徒の育成を図っています。本校では児童生徒が在外に暮らす特色を十分に生かし、21世紀を生き抜く確かな学力と豊かな心を育み、国際社会で活躍できる豊かな人間性と教養ある日本人の育成を目指し、児童生徒・保護者の信頼と期待にこたえる学校づくりを推進しています。そこで、本校がめざす「子ども像」として次の3点を掲げています。①「心豊かな子」として、国際的な広い視野に立ち、礼儀正しく、自他を尊重し、仲良く協力し合う心豊かな子ども。②「よく考える子」として、自分の考えをもち、学び合い、教え合い、高め合って意欲的に学習に取り組む子ども。③「たくましい子」として、命を大切にし、進んで健康づくりや体力づくりに励む、心身ともにたくましい子どもです。
 本校は子供達にとって心身ともに安心・安全であり、自分自身を伸ばせる学びの場であることが大切であると考えます。そして、人格の完成を目指し、小中一貫教育の強みを生かして、義務教育9年間で学んだことや身に付けたことをあらゆる場面で活用できるようにと考えています。そのため、本校をグローバル人材育成の拠点として、保護者・地域社会と共に歩む「開かれた学校」づくりを推進しています。教育活動は校内での学習に留まることなく積極的に校外学習を実施しています。主なものとして修学旅行、旅順平和学習、現地校との交流、小学部遠足、中学部大黒山登山など発達段階に応じて充実した体験活動となるように意図的・計画的に展開しています。
 本校では次の3点を重点的に取り組んでいます。
①「キャリア教育」が、授業の一環として現地企業のご協力をもとに職場体験、現地企業訪問などの校外学習を行い、職業観や人生観を培う教育活動を進めています。さらに現地校との交流を行い、人的交流を図ることで文化や歴史をお互いに学び合い、本校の子供達が日中の架け橋となるように努めていきたいと考えています。
②「本物との出会い」が、子供達には、大変貴重であると考えています。本物を知り、触れ、新たな出会いや発見から学びを広げ深めることにつなげていくことを進めています。そのためには地域の教育資源である地域人材の方々にご協力いただき、各教科における講話や実習、中国語及び中国文化、陶芸体験、お茶体験など多岐に渡って教育活動に積極的に取り込んでいます。
③「言語活動の充実」も、本校が授業を行う上で特に力を入れていることです。授業では自分の思いや考えを、分かりやすく根拠も含めて相手に伝える力と、相手の思いや考えをしっかり傾聴する力を養えるようにしています。そして、話し合った結果をまとめ、具体的に筋道を立てて発表する力も重視しています。賛成や反対を含めて情報を共有し、授業の振り返りを行い内省する場をもつ授業を展開しています。これらによって、学校や社会に貢献できる児童生徒を育成しています。また、これからの社会を生きていくためには、正解のないことに対しても対応していく力が求められています。課題解決に向けて、創造力豊かに個性を発揮できる魅力ある子供達の育成を図っています。そのため、教職員が自己研鑽を行いながら、子供達が主体的に学習する授業づくりに取り組んでいます。また、授業以外の業務においてもPDCAサイクルで、常に改善を行いながら子供達の健やかな成長につながる教育活動となるように取り組んでいます。

日本の未来を担い世界に生きるこどもたちに夢や希望を与える教育

 本校は日本国内の学校と同じカリキュラムを行っていますので、日本の高校へ安心して進学できるような活動を行っています。日本の未来を担い世界に生きる本校の子供達が、夢や希望をもって心豊かに健康で幸せな生活が送れることを心より願っています。本校の教育活動に対し、多大なるご理解・ご支援をいただいている在瀋陽日本国領事館在大連領事事務所、大連日本商工会、学校理事会、保護者の皆様、関係各位に心より感謝を申し上げます。


大連日本人学校は、来年開校30周年を迎えます。これからも知、徳、体のバランスの取れた子どもの育成に全職員で努めて参りますので宜しくお願い致します。本校への入学・編入学などにつきましてはホームページでご確認ください。


プロフィール

Yuzo Matsuda

1966年生まれ、福岡県飯塚市出身。東海大学体育学部体育学科と福岡教育大学大学院教育学研究科保健体育専攻修了。2002年、学校の教員職位から福岡県教育員会の行政職へ転職。2016年より飯塚市立幸袋中学校の教頭を、2020年より飯塚市立二瀬中学校校長を務める。2022年より文部科学省から校長として大連日本人学校へ派遣。




<松田さんをさらに知る>

ゴルフ

休日の過ごし方と言えばゴルフです。ゴルフを生涯スポーツとして取り組んでいます。ゴルフを通じたたくさんの方々との出会いに感謝しています。仲間と会話を楽しみながらプレイさせていただいています。



サッカー

小学生の時にサッカーに出会い、大学生まで本格的に競技スポーツとして取り組みました。その後、教員となり指導者としてサッカーに携わりました。全てが良い思い出です。現在はサッカー観戦に夢中です。



こどもたちに朝礼

学校では定期的に全校朝礼を実施しています。元気な声で挨拶を交わして講話を行います。真剣な眼差しで話をしっかりと聞く事ができるとても素晴らしい子ども達です。小学部・中学部が揃っています。

大連日本人学校
大連市金普新区アカシア別荘内
℡(0411)8817-4901



大連日本人学校

住所 辽宁省大连市金普新区槐城别墅内 MAP
電話 0411-8817-4901

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