キーマンインタビュー

信頼できる医療サービス

経営の学びでクリニックに貢献

　大学の専攻は日本語、日本では障害児教育と経営学を学んだ私が病院運営に関わるきっかけとなったのは、2010年に父が大連でクリニックを開業したことでした。
　父は開業医、母は看護師と幼いころからクリニックは身近な存在。残念ながら医者の道を志すことはありませんでしたが（笑）、長年関心を持ち続け、日本で習得した経営の知識やノウハウで貢献できたことはとても光栄に思います。
　幼い頃より経営や法律に興味を持つと同時に、「社会貢献がしたい」という想いが強かったこともあり、横浜国立大学にて障害児教育について一年間学びました。その学びの中で痛感したのは、いくら強い想いがあれども、人を助けるにはある程度の力が必要だということ。それが本格的に経営の道へと歩む後押しになり、今の私の原点であると言っても過言ではありません。
　当クリニックは、2012年には開発区院を開業、2013年には市内院を森ビル裏に移転。そして今年新たに錦華銀座へと移転しました。規模は大きくないものの、地道な歩みで7年も続けてまいりました。
　近年は景気が変動し、大連に住む日本人も減少傾向にあります。そのため、クリニック業界でも多少影響を受けているのは確か。
　ですが、こういう時こそ会社を強くする良いチャンスだと捉えるようにしています。自分たちの足りない部分をしっかり見直し、西洋医学と東洋医学を融合させた独自の治療法といった特徴を活かしながら、引き続き大連に住んでいらっしゃる外国人の皆様に安心できる医療サービスを提供し続けていきたいです。
　また、私たちにとってクリニックとは単なる金儲けではなく、病気やケガで困っている人たちを助けること。人の命に関わる業務という意識を持ち、必要なときに必要な手を差し伸べたいと思います。
　　
開業以来抱く想いとこれからの歩み

　外国人の方々の傾向として、小さな異変を我慢し続け、重症になって病院に駆け込む方がいらっしゃいます。医療保険が適応するか分からない、治療費が高額になるのではと理由はさまざま。私自身日本に長年住んでいましたので、海外で病院にかかるという不安はよく分かります。
  『心のこもった、信頼できる医療を』。クリニックを開業するにあたり掲げてきた理念です。不安な気持ちに寄り添い、来院するお客様へ安心のサービスをお届けすることこそ、私たちの使命だと確信しています。
　私たちが提供できる安心・安全かつハイクオリティな医療サービスの提供を掲げ、信頼できるクリニックの運営に尽力するところです。
　また、私たちにはない技術やサービス面、知識を持つ企業さまとのタイアップといった、お客様の健やかな暮らしを手助けできるような新たな試みについても思案している次第です。
　私たちがこれまで蓄えてきた力で、頼りにして来院される患者さんの笑顔と健康を目指してこれからもコツコツと10年、20年と続けられるよう力を尽くしてまいります。

今年2月に移転した市内院の受付にて。体調でお困りの際は、ぜひお気軽にお越しください。

PROFILE

きょ けいか

1978年生まれ、吉林省延吉市出身。延辺大学日本語学科を卒業後、2003年に訪日、日本大学グローバルビジネス研究科にてMBAを取得。教育・留学関連企業にて、上海で現地法人立ち上げにも従事。2011年に父が開業した医院の経営サポートのため来連、現在に至る。