キーマンインタビュー

大連友誼集団
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総裁顧問、日本事業部部長 宮本 大維氏

現地の消費者に沿い
ニーズを満たすサービスを


知恵を絞り、お客様の満足を得る

 私が大連を訪れたのは89年。高層ビルやホテルはもちろん、工場や企業もまだまだ少なく、昔の面影残るエリアという印象がありましたね。そんな環境の中、貿易業を中心にさまざまな事業に携わってまいりました。
 中でも思い出深いのは、高級デパート内でのテナント運営です。プラモデルメーカーのタミヤや1500平米の室内アスレチック施設などを設立。冬には積雪といった気候や安全に楽しめる遊び場が少なかったこともあり、イベント開催日や6月1日の子どもの日には、大勢の家族連れのお客様にお越しいただいたものです。
 また、子どもが好きなカキ氷を出すために、現地で安く手に入るフルーツで特製シロップを作って販売したことも。消費者が喜ぶものをいかに取り入れていくか、ということに知恵を絞りながら歩んできました。
これは今取り組む事業においても同様です。『実用性』と『面白さ』。これらがうまく組み合わさることで、より魅力ある場や満足を生むサービスが生まれ、多くの消費者を惹きつけるのだと思います。
 それを実現させるためにも、常に頭を切り替えながら分析と判断を繰り返し、行動する。骨の折れる作業ですが、光るアイデアを実現させる高揚感とお客様の満足を得る喜びは、何事にも代え難い原動力となっています。

消費者と企業の架け橋という役割

 今年大連友誼商城では、日本の便利グッズや生活用品を集めた12元ショップをオープンいたしました。取り扱う商品は、元々日本向けに出されたものですが、実は7割が中国製。以前に比べ質が大幅に向上し、良い商品も次々と登場しています。 
 むしろ、重要なのは中国人消費者が使うものを探すことです。例えば、掃除機の先につけるブラシ付きヘッドやノズル。日本ではおなじみですが、中国では今だ掃き掃除を行う家が多く、富裕層になるとハウスキーパーが掃除をするため、必要性が生まれない。「日本で売れているものなら大丈夫」という考えはもはや通用しません。
 そこで、弊社では商品導入を検討する際、よく中国人スタッフらにヒアリングを実施することがあります。日本の100円均一ショップにもよくある老眼鏡ですが、カラフルな色使いが欲しいという意見があり、柄がピンクやオレンジのものを揃えるようになりました。好みや生活習慣の違いといった点を踏まえ、商品を取捨選択していくことこそ、最も重要なポイントだと思います。現在、次なる入荷商品についても検討を進めているところで、「よい商品を手頃な価格で」というコンセプトのもと、目標の5000種類を目指し品揃えを調整しています。
 同時に、自社商品を中国市場に売りたい日本の企業やメーカーに声をかけ、販売の場を提供するといった動きも積極的に行っています。日本の良い商品を売り込む、企業と消費者を結ぶプラットフォームとしてご利用いただけたら嬉しいですね。利益ばかりを追求するのではなく、安心感を与え、提案をし、いかに満足させるか。商売の原点を思い起こし、さらなる可能性の拡大にむけて日々お客様と向き合いたいと思う次第です。

12元ショップ前にて。消費者の動向を見つつ、取り扱う商品について日々検討を進めています。


PROFILE
みやもと だいすけ
1953年生まれ。東京産業大学、大阪産業大学卒業後、プロテックジャパンを設立、伊勢丹の窓口として北京の企業と取引を行う。89年に来連、日本向け食品加工会社設立や室内遊園地開設など多岐に渡る事業を手がけ、10年より友誼商城相談役に就任、現在に至る。


大連友誼集団
大連市中山区七一街1号
(0411)8813-1959

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住所 辽宁省大连市中山区七一街1号 MAP
電話 0411-8813-1959

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