キーマンインタビュー

佳能(中国)有限公司 上海分公司
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佳能(中国)有限公司 上海分公司

  • エリア:淮海中路

副社長・中国華東地区総代表 山﨑 学氏

地域差やニーズの変化を捉え
中国発のアイディア商品を
オン・オフラインで訴求


ユニークながら絶対的な規模を有し、キヤノングループにとって重点市場である中国。華東地区のビジネスを統括し、中国との長い関わりをお持ちでもある山﨑副社長にお話を伺った。



  BtoCのパーソナルイメージング事業と、BtoBのビジネスイメージング事業のバランスをとって事業を展開しているのが現在の当社の方針です。イメージングというのは画像、動画、紙など表現するもの全てを指します。具体的な商品で言うと、パーソナルイメージング事業ですとデジタルカメラ、インクジェットプリンターなど、ご家庭でお使い頂けるものがメインです。ビジネスイメージング事業ですと主にドキュメント印刷、商業印刷、ネットワークカメラなどです。


中国市場に特化した製品

中国とのビジネスは1984年に技術合作契約を締結し、合弁会社を天津に設立して複写機生産を開始したことが直接的な進出のきっかけです。その後1988年に開発会社を北京大学と合弁で設立し、そこで中国独自のOSに対応できるプリンターや、周辺機器のソフトウェアなどを開発しました。つまり、当時から中国でのみ使用できるものを商品化するという取り組みを始めていました。現在は中国においても4カ所の開発拠点を有しています。
 アジアにおけるプリンター市場を観察すると、中国における独特なポイントが一つあります。それは、家庭用プリンターの普及が早いということです。ここ数年は特にその傾向が顕著に現れていますが、その理由はWeChatなどのSNSが普及したことで、学校の宿題を先生が親にSNSを使って送るためです。つまり、プリントされたものを子どもはもらわないため、家でプリントをしないと宿題ができません。これは、アジア広しといえどもユニークなことです。この習慣のおかげで圧倒的にどのご家庭でも家庭用プリンターを購入されるようになりました。その中で我々が注目した点は、スマホから直接宿題をプリントできて、かつコピーできるものが必要だということでした。コピーするにあたっては原稿台であるスキャナーを思い切って省いて簡素化し、スマホで原稿の写真を撮ってソフトで補正し、Wi-Fi経由でプリントする家庭用プリンター(TS308)を開発しました。これは中国発のアイディアから生まれた商品です。こうしたユニークなニーズが市場に存在するということが我々の商品化につながっていて、かつ絶対規模も大きいです。独特のコンセプト商品ですので最初は社内でも売れるのか心配する声がありましたが、結果的には大好評でした。


いかに訴えていくか

 中国市場における困難として、商習慣も含めた大きな地域差が挙げられます。地方自治体によって様々な独自の環境やルールがありますから、その地域のことを考慮しないとうまく事業展開できないことがあります。その地域ごとに環境に適した商品や、そのチャネルに対しての方針を考えなくてはならないというのがテーマになります。それから、大都市では実体店舗がどんどん減少し、ネットを通じて購入するケースが増えていますので、実体店舗の位置づけ自体を変えなくてはならない局面に来ていると思います。つまり、体験しないと使い勝手が分からないというニーズに、どう応えていけるかということです。そうすることで、単なる販売活動のみならず相談にも乗ることができ、アフターサービスも含め、修理からレンタルまで幅広いサービスを提供できるようなビジネス体系を考えています。
 以前のニーズはモノを買うという行為が中心でしたが、現在では生活者一人ひとりが豊かになり、多様化していることもあり、自分たちが好きなものしか取り入れないという思考が主流になっていると思います。そのような思考に対し、いかにブランドとして訴えていくかということになると、宣伝の方法にしてもお客様と直接繋がる仕組みを作らなくてはなりません。したがって、キヤノンに興味を持ってくださった方に様々な話題を拡散してもらえるようなデジタルマーケティングを展開しています。インフルエンサーの方々と積極的に繋がり、彼らに使って頂き、忌憚のない意見を頂いて、最終的には好きと言って頂けるように工夫を重ねています。特にスマホが非常に普及していますので、それを通じて皆さんと繋がれるコンテンツ作りに注力しています。「プリントしたものが絆を作る」というテーマで、臨場感があって感情移入できるストーリーの動画を制作してWeChatなどで配信しています。


産業分野の一層の強化

1996年から始まった「グローバル優良企業グループ構想」という取り組みがありまして、現在取り組んでいるフェーズV(ファイブ)では、商業印刷、ネットワークカメラ、メディカル、産業機器という4つの分野の開発に注力していくと策定されています。従来得意としてきた分野よりも、産業分野を一層強化することを目指しています。ロボット、IoT、AIなどを活用して商流を構築することが大きなテーマです。また、中国市場は新しいテクノロジーが消費者と直結していく特徴がありますので、そうしたトレンドにも対応し、中国の方に納得して頂けるものを仕上げるべく、日本、中国双方の開発担当者が日々奮闘しています。販売会社としてのテーマはもちろん売上を伸ばすことですが、持続して成長していくためにはお客様の視点を常に忘れないことが大切です。当社の情報がいかに消費者に届くようにしていくか。先ほどのストーリー動画の制作もそのための取り組みですし、実体店舗やイベントで様々な体験をして頂いて、皆さんの集散地としての機能を充実させていくことを目指しています。



当社のいずれの商品をとってみても、中国市場における消費の絶対量は圧倒的です。お陰様でキヤノン中国が設立22周年を迎えたということもあり、中国においても一定の知名度を得られています。


コンシューマー製品を展示する上海ショールームの3周年記念式典で、スタッフやお客さまとともに撮影。キヤノン中国の今年のキーワード「飞得更高」を表現しています!

佳能影像乐天地
3月~10月(夏期)  月~木曜 11:00~19:00、金~日曜 10:00~21:00
11月~2月(冬期)  日~木曜 11:00~19:00、金~土曜 10:00~21:00
*毎月第一火曜は閉館  *住所:黄浦区淮海中路2-8号蘭生大厦1F


PROFILE

YAMAZAKI MANABU

1965年生まれ。1989年上智大学卒業。同年キヤノン株式会社入社。1993年キヤノン香港に最初の海外出向となった後、2000年からキヤノンマーケティング香港、2001年から2006年キヤノン中国に赴任。3年ほど日本で勤務した後、2009年よりキヤノンヨーロッパに赴任、2015年よりキヤノン中国。約30年のキヤノンライフのうち2/3以上を海外出向しており、海外での業務経験が豊富。



山﨑さんを知るキーワード

大のクルマ好き

自動車会社に勤めていた父の影響から、幼少の頃からクルマに夢中です。特にスポーツタイプが好みで、欧州時代は自走でレースや走行会などの様々なイベントに出かけていました。模型や書籍などの収集、メカ研究までクルマに関しては超オタクです。


音楽は身体の一部


※写真は23歳当時、米国メンフィスにて
気に入った音楽をピアノでコピー演奏して身体に取り込むと、生活の様々なシーンでBGMが自然に脳内でかかっている状態になれます。特にロックやフュージョン系のアーティストが好きで、移動時には常に大量の音源を携帯端末で持ち歩いています。


パンダに癒される

中国での最大の恩恵は、大勢のパンダにまとめて会えることです。ぬいぐるみ以上に可愛い奇跡の動物だと思っていて、妻と一緒に四川省の特別保護区にも何度も出かけています。先日は、四川省卧龙にある保護センターで、飼育員を体験してきました。



canon

佳能(中国)有限公司 上海分公司

住所 黄浦区南昌路45号城匯大厦10階 MAP
電話 021-2308-2600

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