キーマンインタビュー

AdAsia Holdings
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AdAsia Holdings

Manager, Advertiser Engagement 足立 愛樹氏

最適化ソリューションでデジタル時代を生き抜く企業を強力に支援する

アジアを中心に、AIを活用したソリューションの提供で事業を展開するAnyMind Group。香港オフィスの足立氏に、事業内容とその志について伺った。

デジタル時代のソリューション


 AnyMind Groupは、広告・マーケティング、HR分野におけるAI(人工知能)を活用したソリューションを提供するテクノロジー・カンパニーです。2016年4月に、インターネット広告業としてシンガポールでAdAsia Holdingsを創業し、その後タイ、インドネシア、ベトナム、台湾、カンボジアなど東南アジアを中心に事業を拡大。2018年1月に、各事業を束ねる親会社という形でAnyMind Groupを設立しました。
 主要事業は、アドテクノロジーの「AdAsia Holdings」、インフルエンサーマーケティングの「CastingAsia」、リクルーティングソフトウェア「TalentMind」の3分野です。いずれも、データをいかに活用するかという最適化テクノロジーにより、クライアントのニーズに適合する効率的なマッチングが可能なプラットフォームを提供しています。
 香港オフィスは2017年5月に開設し、現在は10数名で「AdAsia Holdings」と「CastingAsia」事業を展開しています。スタッフはほぼ香港人で日本人は私のみですが、もともと日系企業という意識はありません。創業者は日本人ですが、創業地はシンガポール、昨年開設した日本オフィスもあくまで一支社という位置づけ。社風も国籍 は関係ないグローバルな企業文化です。

消費者に確実に届くマーケティング

 創業以来、SNSビジネスが浸透し成長率の高い東南アジア市場をメインターゲットに、2年間で10地域2拠点の開設と業界でも速いペースで事業を拡大してきました。デジタルメディアの利用は年々急速に拡大し、TVなどの従来メディアに代わり主流となりつつあります。アジアで特に顕著ですが、これは全世界的な傾向でもあり、この流れが止まることはないと考えます。
 ソーシャルメディアなど、オンライン上での個々人による発信が大きな影響力を持つようになり、消費者はマスメディアの情報よりも自分の信頼する「誰か」が発信するレビューを参考に行動することが増えています。そういった影響力のある誰か、つまり「インフルエンサー」を活用したマーケティングが「インフルエンサーマーケティング」です。芸能人などセレブリティのブランディングに加え、弊社では一般消費者に近い小規模インフルエンサーの管理・活用ができる「マーケットプレイス」型のプラットフォームを提供しています。例えば、今年タイで、日系菓子メーカーが新商品発売の際にインフルエンサーを活用し、SNS上で露出・拡散を行うプロジェクトを実施しました。ターゲット層にリーチする条件を満たすインフルエンサーの募集、実施結果と効果測定はすべてプラットフォームで管理・解析され、企業は、商品情報が誰にどのように届いたかを、データとして詳細にモニタリングすることができます。

香港マーケットへのローカライズ

 香港では現在、メーカー、政府、人材、保険、小売、クレジットカード業界大手のお客様とお取引をさせていただいています。消費者のデジタル行動パターンは、国や地域ごとに傾向が大きく異なるため、弊社の提供するプロダクトも、各拠点のマーケット特性に合わせたローカライゼーションが必須になります。
 香港では、インターネット環境の整備率が高く、スマートフォンの保有率は世界一です。いっぽうで、オンラインショッピングの利用率は過去3年伸び悩みが続いています。つまり、商品の情報収集はネット上で活発に行いながらも、実際の購入は店頭で、というパターンが圧倒的に多いのです。初めの頃は、従来の効果測定を行っても結果が数値として出てきませんでした。原因を探り、こういった消費者特性を理解した上で、よりマーケット特性に適合した分析を行うことで、ようやく実際の成果が可視化できるようになりました。

若い世代のモデルケースに

 グループ全体としては、今年中にフィリピン、UAE、インド、ロシアの4拠点の開設を予定しています。ただ、自分としては、グループの一部としてではなく、ひとつの会社として香港になくてはならない会社だと言われるくらい、今後プロフェッショナルとして香港の各クライアント様に貢献していきたいと考えています。
 今年3月には、香港へMBA留学している日本人学生が主催する「香港MBAフォーラム」に登壇しました。自分自身、普段から5歳年下の人と話をすることを心がけ、若い世代の感覚に刺激を受けているのですが、ここでも学生の方々と話をし、世界で戦える日本の人材が増えていると実感しました。
 新しい業界で、世界で活躍する若い人材が増えていくことが、日本の子どもたちにとって大人になるのがより楽しみになるひとつのアプローチだと思っています。弊社が、そのモデルケースになれるような会社、また組織になっていければと思います。


「香港MBAフォーラム」では、グローバル、日本、香港のデジタルマーケティング環境変化を市場統計データから読み解き、香港でのデジタル活用、また今後のAI時代にどう備えるかを各業界のスペシャリストと議論した。

PROFILE

あだち あいき

京都生まれ。幼少期に横浜へ移り、大学進学を機に再び京都へ戻る。大学時代には東日本大震災の復興支援活動を立ち上げ、約200万円の収益を寄付。卒業後はITベンチャー企業でAIとBig Dataを活用したソフトウエア開発に携わる。5年間の勤務を経て、2017年にAdAsia Holdingsへ参画。同年の夏より香港オフィスで勤務する。

<足立さんを知るキーワード>
ビジネス・コミュニティの創設

社会人1年目に、若い世代がスキルや知識を共有できる場「URAWORKS」を創設しました。参加者は3年で200人を超え、累計70回を超える活動を通し、若手同士が会社以外の環境でエンパワーメントし合える場に。今も香港から遠隔で参加しています。

週末はサッカー

香港の日本人サッカーサークル「J Leagers」に参加しています。週末は、土日のどちらかは、だいたいサッカーの練習です。経験者の多いハイレベルなチームなので練習はハードですが、その分楽しいです。

癒しのレパスル・ベイ

サッカーのない週末は、レパルス・ベイのカフェに座って、海を眺めながらゆっくり過ごすのがお気に入り。自宅からタクシーで20分ほどで気軽に行けます。香港は、都会と自然が近いのがうれしいですね。




AdAsia Holdings

住所 20/F, Tower 535, 535 Jaffe Rd, CWB, HK MAP
電話 852-3905-3882

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