中国で成功する人事!
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中国で成功する人事!
社員研修のテーマに悩む
貴社では、社員の研修について何をテーマにすればいいかお悩みになったことはありませんか?
今回はそんな悩みが解消するお話をさせていただきます。
「何か面白いテーマの研修はありませんか?」 お客様と社員研修のお話をしていると、よくこのように聞かれます。会社として社員の能力開発の大切さは理解しているが、具体的に何をしたらいいかがよく分からない、というのがお悩みのタネのようです。
このような時は、まず社員の能力開発をそもそも何のために行うのか、という基本に立ち返ると自ずと答えが見えてきます。
企業にとって、社員の能力開発は人事が司る重要な機能の一つです。その機能とは一般的に①採用、配置、退職、②評価、③処遇、④能力開発、の4つがあると言われています。では、企業の人事は何のためにそれらを行うのか。それは企業の持続的発展と利潤の最大化のために、経営資源の一つとしての人的資源(ヒト)からの貢献の効率を高めるためです。それでは、企業はどのように持続的発展と利潤最大化を行うか。これはマクロの視点で言えば、企業の最高位の価値観にあたる企業ミッション、ビジョン、経営理念などの実現の過程で、年度予算や中長期目標の達成によりそれを実現させる、と言えます。
お話が少し固くなりました。しかし、これは企業の人事の機能を考える上で欠かせないロジックです。今、社員研修がその目的を遡ると企業ミッションなどに繋がることがお分かりになられたかと思います。しかし、これだけでは人事の責任者は何をやったらいいのかがまだ見えにくいかも知れません。このためこれをもっと具体的に繋げる連結器のような概念が必要になります。それが、言語化された「企業が求める人物像」ということになります。
貴社には、明確に言語化された自社の求める人物像はありますか?それがあれば、社員が企業ミッションを達成するために不足している部分はどこかがおよそ推測できるようになってくるはずです。それを階層別に検討すると能力開発の課題が更によく見えて来て、社員研修のテーマ選択も具体的に行えるようになり、実務がよりスムーズに進むと思われます。