キーマンインタビュー

日本財産保険(中国)有限公司
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日本財産保険(中国)有限公司

副董事長 総経理 佐藤 直志氏

中国進出日系企業から
海外旅行ブームに沸く
中国人消費者向け商品へ


日系損害保険会社初の中国現地法人


 日本財産保険( 中国) 有限公司は損保ジャパン日本興亜ホールディングス(以下「SOMPOホールディングス」)の一員として中国に進出する日系企業を中心に、損害保険を核とした安心・安全・健康に資する高品質のサービスを提供しています。
 2003年に設立した株式会社損害保険ジャパン(現・損害保険ジャパン日本興亜株式会社)の大連支店を現地法人に昇格させる形で、2005年5月に大連本社として稼動開始。中国国内においては、ほか上海市、広東省、江蘇省、北京市に支店を構え、兄弟会社である日本興亜財産保険(中国)有限責任公司の深セン本社、山東省の支店を加え全7拠点となります。大連に営業拠点を置く日系損保会社は当社のみであり、かつ本社機能を置くという点でも非常に特殊であるといえます。これも遼寧省、そして大連市政府による積極的な誘致と設立時の手厚いサポートをいただいた賜物といえます。
 日系の損害保険会社としては初の中国現地法人であり、日本同様のサービスを以って業容を拡大してまいりました。損害保険の元受ができる唯一の日系損保として、きめ細かいサービス、日本同様の企業向け商品をラインナップし、ワールドワイドプログラムのようなグローバルな保険設計にも対応。SOMPOホールディングスはグローバルに活躍する企業に対応しうる海外展開を行い、中国国内に限らずグループネットワークを駆使した迅速な事故対応を強みとしています。
 
多方面にわたる企業サポート商品

 中国という大きなマーケットで生き残っていくためには、基本的な保険商品に加え、日本の保険会社ならではのきめ細やかなサービスが不可欠。そのため企業さま向けに安全操業、従業員教育などのコンサルティング事業ほか、事故を未然に防ぐための体制づくりをサポートするリスクマネジメントサービスに注力しています。
 また大連では、自動車保険および自動車事故強制保険の販売を昨年末より開始。同時に日系企業さま向けに医療サービス会社ウェルビーと提携し、日本語コールセンターの設置、緊急医療サービスの提供、入院・手術時のデポジット保証等手厚い協力体制を備えます。
 日系企業では社用車をリースすることが多いですが、オリックスとも提携したテレマティクスサービス(自動車とモバイル端末等を繋ぐネットサービス)によるリース車両の管理・サポートも行います。また、自動車安全運転講習やインターネットによる運転者適正診断も無料で行います。中国進出日系企業の皆さまに、我々のサービスをもっと活用していただき身近に感じていただければ嬉しいですね。

現地社員の力を最大限に引き出すため


中国で事業を進めていくためにはやはり現地職員の理解と協力を得てこそであり、最も重要な部分だと考えます。もはや「日本人駐在員の指示だから」という時代ではありません。彼らが独自に考え、一緒に課題を解決し、実行していくことが何よりも大切なのです。そのためにも経営計画や営業施策の立案にも積極的に関与してもらっています。

 そのための環境整備として、昨年から社内の公用語を日本語から中国語にしました。会社の運営でもっとも大事な董事会や経営会議も中国語で実施し、社内文書も中国語で作成しています。これらの取り組みで現地社員のさらなる活性化を目指すところです。

中国人の海外旅行ブームの波に乗る

 今年は新たな取り組みとして、中国国内の旅行会社と提携し、中国人海外旅行者向けの海外旅行保険のインターネットオンライン販売を開始。これは日系保険会社としては初めての試みです。昨年度においては、中国人海外旅行者が述べ1億人を越え、これに伴いインターネットを利用した海外旅行保険の申し込みを行うニーズが急速に拡大。昨今大きな話題ともなっている訪日旅行者でいえば、今年は9月末現在で述べ383万人にも上り、昨年度の240万人を大幅に上回るペースで推移しています。2020年の東京五輪に向け、さらなる訪日旅行者の増加が見込まれ、当社グループの国内外ネットワークサービスを活かした商品販売は中国の皆さまに、日本品質の保険サービスを知っていただくのに絶好の機会だと捉えます。

 中国国内で認可を受けた損害保険会社は現在65社。当社を含む外資系28社の保険料シェアはわずか2%にしか過ぎないのが現状。しかし発想を転換すれば、まだまだ発展の余地が残されていることを十分に意味します。新たなサービスや積極的な販売手法で市場の認知度をさらに高め、さらなるチャレンジに努めて行きたいと考えます。



年一回の「社員デー」にて。社員家族を招待し会社見学や仕事ぶりを見てもらう活動で、昨年より開始。社員の働きは家族の支えがあってこそ。そんな家族に会社へ親近感を持ってもらうための良い機会です。

PROFILE
さとう ただし
1964年生まれ、秋田県出身。1988年慶應義塾大学経済学部卒業後、安田火災海上(現損保ジャパン日本興亜)入社。国内営業等を経て、1998年の北京を皮切りに香港、上海、クアラルンプールに勤務。2014年4月より現職。特技は学生時代に少林寺拳法部に所属し、少林寺拳法3段。趣味は風呂。現在ドイツの入浴剤「クナイプ」をはじめ、アロマにも凝る。

<佐藤さんを知るキーワード>


自他共に認めるジロリアン!

大学時代、正門近くにあったことで週に3回は通った名店「ラーメン二郎」。今でも帰国時にはジロリアンな友人らと共に立ち寄ります。オーダーはいつも「大豚野菜ニンニク」!

現地社会への貢献活動

これまでに東北財経大学、奨学金を設置する北京・外交学院にて、中国市場と外資系の保険業界をテーマに講義する機会も。世界の保険業界に対する認知度アップにも繋がれば。

25年前、自身の結婚式での雄姿

学生時代の少林寺拳法部の伝統で、自身の結婚式にて同期の仲間と演武を披露。新郎の御召し替えに会場も大盛り上がり。現役を離れわずか2年でしたが、息があがった記憶が(笑)。


日本財産保険(中国)有限公司
大連市西崗区中山路147号森茂大厦10階
℡(0411)8360-3093
www.sjnk.com.cn/jp/

日本財産保険(中国)有限公司

住所 辽宁省大连市西岗区中山路147号森茂大厦10楼 MAP
電話 0411-8360-3093

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