キーマンインタビュー
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Open Culture Entertainment
CEO 陳金歓 氏
日中映画などのコンテンツを
アジアに向けて発信
国際エンタメ交流の橋渡し役
2020年、オリックス中華圏グループ傘下において、初のエンタメコンテンツ投資・運営管理を専業とする社内ベンチャーとして設立され、これまで日本映画の中国上映に加え、アジアテリトーにおける劇場配給、映像ライセンスのディストリビューションやキャラクター関連の商品化事業も手がけるなど、現在は香港・上海・北京・東京の4拠点で事業展開しています。
中国においては、ドラえもん、名探偵コナン、クレヨンしんちゃんなどのシリーズ映画を長期に亘り運営し、中国でも国民的IPと成ることに貢献したと自負しております。2015年以来、この2シリーズだけで、累計興行収入21.5億元を獲得、合計総動員数は6,000万人を突破しました。
また、中国作品の日本展開は2019年の映画『ペガサス(中国名:飛馳人生)』に次いで、2021年7月に実写映画の『唐人街探偵 東京MISSION』は130館以上の映画館にて公開されました。さらに2022年には、「面白い中華映画を見に行こう!」をスローガンにした『電影祭』が開催され、東京・グランドシネマサンシャイン池袋、大阪シネマート心斎橋、福岡T・ジョイ博多などの人気劇場で中国映画の常時上映を開始しました。
常に日本と中国の上質な文化・エンタメ交流を心掛け、ビジネスに欠かせない文化、商習慣、コンテンツ価値の相互理解の促進を行動指針に、「結果を出す」コンテンツホルダーを目指し、日中をはじめとするアジアコンテンツ産業において、さまざまな分野にて挑戦していく所存です。
新型コロナウイルスの影響により、オフラインエンターテイメント産業が大きな逆風に直面しています。弊社はベンチャーとして事業基盤を固めることを最重要目標と位置付けることに加え、既存ポートフォリオの刷新、新規事業への挑戦は不可欠と考えます。中国だけではなく、世界中のエンタテインメント産業は新型コロナのさまざまな影響を受けているため、どのように新しい技術と融合し、DX化を加速していけるかが重要だと認識しています。
例えば、商品ライセンス部門はIP(キャラクター)を使用することで、化粧品、文房具、アイスクリーム、衣料品、フィギュアなどコラボ商品を開発すること、ロイヤリティー収益だけではなく、コンテンツ上映期間以外、独自性が高いグッズを通して長期に亘りIPとの接触を繰り返すことで、IPそのものの魅力に消費者の経験が付加され、IPと商品両方の価値が増していきます。そのために展示会、イベントも同様に効果を期待できるでしょう。
映画、動画配信、商品化、エンターテインメント施設など、あらゆる分野でIPの可能性を探り、価値の最大化を目的として、事業領域を拡大していく予定です。
今後の展望としては、今まで培ってきたビジネスノウハウを活かし、日本・中国の双方向情報発信を行い、映画、ライセンスビジネスをはじめ、各事業で確固たるポジションを確立していきます。
メタバース、AR、VR、ブロックチェーン・NFT、裸眼3Dなど、新技術の活用はきっとIPに新しい表現方式や魅力を与えると信じ、そういったWeb3.0の激動時代の到来を迎え、OCEは社名通りオープン的な姿勢で、広くビジネスパートナー各社と一緒にコンテンツの近い将来を考え、IPの可能性に挑戦し続けていきたいです。
Jinhuan Chen
一期一会 天道酬勤
アジアに向けて発信
国際エンタメ交流の橋渡し役
2015年にオリックス(中国)投資有限公司の新規事業部として発⾜し、2020年に設立された「Open Culture Entertainment」。日本の国民的なアニメ映画シリーズの上映をはじめ、コンテンツを活用したビジネスを展開する同社のCEO陳氏に話を伺った。
日本発映画を中国大陸で上映
Open Culture Entertainment(以後OCE)の前身は、オリックス(中国)投資有限公司の新規事業開発部となります。映画『STAND BY ME ドラえもん』の中国公開(2015年)を実現させて以来、日中の映画交流の橋渡し役を担ってまいりました。
2020年、オリックス中華圏グループ傘下において、初のエンタメコンテンツ投資・運営管理を専業とする社内ベンチャーとして設立され、これまで日本映画の中国上映に加え、アジアテリトーにおける劇場配給、映像ライセンスのディストリビューションやキャラクター関連の商品化事業も手がけるなど、現在は香港・上海・北京・東京の4拠点で事業展開しています。
中国においては、ドラえもん、名探偵コナン、クレヨンしんちゃんなどのシリーズ映画を長期に亘り運営し、中国でも国民的IPと成ることに貢献したと自負しております。2015年以来、この2シリーズだけで、累計興行収入21.5億元を獲得、合計総動員数は6,000万人を突破しました。
また、中国作品の日本展開は2019年の映画『ペガサス(中国名:飛馳人生)』に次いで、2021年7月に実写映画の『唐人街探偵 東京MISSION』は130館以上の映画館にて公開されました。さらに2022年には、「面白い中華映画を見に行こう!」をスローガンにした『電影祭』が開催され、東京・グランドシネマサンシャイン池袋、大阪シネマート心斎橋、福岡T・ジョイ博多などの人気劇場で中国映画の常時上映を開始しました。
常に日本と中国の上質な文化・エンタメ交流を心掛け、ビジネスに欠かせない文化、商習慣、コンテンツ価値の相互理解の促進を行動指針に、「結果を出す」コンテンツホルダーを目指し、日中をはじめとするアジアコンテンツ産業において、さまざまな分野にて挑戦していく所存です。
娯楽の映画をもっと身近に
新型コロナウイルスの影響により、オフラインエンターテイメント産業が大きな逆風に直面しています。弊社はベンチャーとして事業基盤を固めることを最重要目標と位置付けることに加え、既存ポートフォリオの刷新、新規事業への挑戦は不可欠と考えます。中国だけではなく、世界中のエンタテインメント産業は新型コロナのさまざまな影響を受けているため、どのように新しい技術と融合し、DX化を加速していけるかが重要だと認識しています。
IPを活用した事業の拡大
従来の事業柱である映画配給、プラットフォーム配信以外、事業多様化も進んでいます。例えば、商品ライセンス部門はIP(キャラクター)を使用することで、化粧品、文房具、アイスクリーム、衣料品、フィギュアなどコラボ商品を開発すること、ロイヤリティー収益だけではなく、コンテンツ上映期間以外、独自性が高いグッズを通して長期に亘りIPとの接触を繰り返すことで、IPそのものの魅力に消費者の経験が付加され、IPと商品両方の価値が増していきます。そのために展示会、イベントも同様に効果を期待できるでしょう。
映画、動画配信、商品化、エンターテインメント施設など、あらゆる分野でIPの可能性を探り、価値の最大化を目的として、事業領域を拡大していく予定です。
今後の展望としては、今まで培ってきたビジネスノウハウを活かし、日本・中国の双方向情報発信を行い、映画、ライセンスビジネスをはじめ、各事業で確固たるポジションを確立していきます。
メタバース、AR、VR、ブロックチェーン・NFT、裸眼3Dなど、新技術の活用はきっとIPに新しい表現方式や魅力を与えると信じ、そういったWeb3.0の激動時代の到来を迎え、OCEは社名通りオープン的な姿勢で、広くビジネスパートナー各社と一緒にコンテンツの近い将来を考え、IPの可能性に挑戦し続けていきたいです。
弊社は私自身をはじめ、社員は日本への留学や日系企業勤務経験を持ち、日中のビジネス習慣に慣れています。両国ビジネス面での違いは違いとして尊重し、人々に喜びと「驚き」をあたえることをエンターテインメント業界の使命として、円滑なコミュニケーションを目指します
PROFILE
プロフィールJinhuan Chen
上海市出身。大阪観光大学卒、米国セントリア・フロリダ大学ローゼンカレッジ(イベントホスピタリティコース)取得。近畿日本ツーリストの国際戦略課長、電通中国のセールスディレクターを経て、2015年1月にオリックス中国の新規事業開発部のVPとして入社。2020年にOpen Culture Entertainmentを立ち上げる。
陳さんをさらに知る
目の前の人・ものを大切にし、努力すれば天は必ずそれ相応の結果を与えると信じます
「Whiplash」(2014)、「Darkest Hour」(2017)のほか、映画「クレヨンしんちゃん」シリーズが好きです
学生時代は国際観光ツーリズム研究会に所属していました
Open Culture Entertainment
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