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ジャパンブランド最前線②
大連に進出する日系外食産業に市場戦略と展開を問う
メニュー展開と薬味で勝負
株式会社トリドールホールディングス
丸亀製麺(丸亀制面)
大連の巨大商圏のひとつ西安路・天興羅斯福国際中心地下1階に位置。2号店のオープンにも期待が寄せられる。
日本でもお馴染みの、セルフスタイルのうどん店「丸亀製麺」大連一号店としてオープンし、はや10カ月となりました。西安路の大型ショッピングモール内ということで、ショッピングを楽しむ若年層やファミリー層まで多くの方々にご利用いただいています。
うどんの注文からトッピング、副菜をセレクトし、最後にお会計という独特の「セルフうどん」のスタイルは、上海の大都会に比べ、東北地方では馴染みがなく、入口近くで戸惑っていたり、席についてオーダーを呼んだりする人も。まずは注文の流れを図式で説明したり、入口にスタッフをつかせて説明したり、セルフスタイルについて浸透させることを徹底的に行いました。現在はオープン当初ほどの混乱はなくなりましたが、継続してお客様への説明を続けています。
薬味にネギ、生姜、大根おろし、天かすは日本の店舗でもレギュラーで設置していますが、香菜、ラー油などは中国ならではといったところ。さらにはラーメン文化が強い東北地方では黒酢やおろしにんにくなども常備。当店のうどんは、店内で製麺し、温度や水などの条件で日本の味そのままとはいかない中、中国のお客様からは「太すぎる」、「茹でが足りず硬い」、「ボリュームが少ない」など意見をいただくこともありますが、本場讃岐うどんのコシを楽しんでいただけます。ラーメン文化が強い東北エリアにおいて、うどんの食文化普及のためにも、丸亀製麺が担うべき使命として注力していきたいと思います。
丸亀製麺の看板メニュー釜揚げうどん。日本人はもちろん、中国人でも日本を良く知る層や訪日経験のある層に人気の一品
牛肉トマトや酸辣スープなど、日本では味わえないメニューを楽しめるのも中国拠点ならでは。
丸亀製麺
大連店 店長 程成さん
2012年入社後、上海・又一城店店長補佐、その後虹口龍之夢店長へ。2016年8月大連店オープンに伴い来連、同店店長就任。運営、人材教育、企画、市場宣伝、財務管理など幅広く担当する。
<海外店舗数(丸亀製麺)>
海外 193店 中国大陸 93店
丸亀製麺は日本国内に約870店、海外193店。世界11カ国において展開(アジア、ヨーロッパ、ハワイなど)。グループでは、日本にて丸亀製麺、焼鳥 とりどーる、焼そば専門店 長田本庄軒、コナズ珈琲等のほか、アジアンフードのKAYA、Boat Noodle、和食 酒蔵等の海外独自の外食ブランドを有する。
■DATA
沙河口区西安路139号天興羅斯福(ルーズベルト)国際中心地下1階
℡8812-4814
10:00~21:00(L.O.20:30)
<本部>東京都品川区 <本社>兵庫県神戸市www.toridoll.com
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