Concierge上海2015年10月号
  • エキスパートに聞く!パワーアップ術【内装会社編】
  • エキスパートに聞く!パワーアップ術【内装会社編】

    家具変更からオフィス移転まで、オフィスの現状と今後を見据えたうえで、最適な方法を検討しよう。

“オフィスの健康”について考えよう


オフィスづくり・運営に欠かせないキーワードとして「安全」「快適」「効率」「コスト」が挙げられる。そして昨今では、特に「健康」という問題が重要視されている。まず、この「オフィスの健康」について考えてみよう。ライフサイクルの3分の1を過ごすと言われるオフィスでの長時間のデスクワークから、起きる問題は様々だ。注目したいのは、ワーカーの健康管理。“オフィスのドクター”としてオフィス改善に取り組むオカムラ・オフィス環境事業部の高木明典さんによれば、「パソコンなどディスプレイを使った長時間の作業が原因で、目や身体に影響の出るVDT症候群や、有害物質による空気汚染、ハードワークによる精神疾患などが挙げられます。ワーカーが安心して快適にオフィスワークできるよう取り組むことが大切です」。こういった問題に対して、ハード面(オフィス家具・内装資材など)と、ソフト面(ワークスタイル)の双方で解決策を練ることが重要だ。そこで、長時間デスクワークをするワーカーをサポートする、適正家具を見てみよう。


ワーカーの健康管理に
効果的な家具とは?


昨今、世界的なトレンドとなっているのが、欧米スタイルの「立ち作業(立ち会議)」。「1日のうち一定時間、立って業務をこなすことで、時間の使い方をコンパクトにできます」。これには、働きやすいポジションや時間帯に合わせてデスクを昇降できる家具がおすすめ。高木さんによると、「健康を重視する欧米では、昇降デスクが一般的に使用され、スウェーデンでは約75%のオフィスで導入されている」とか。オカムラでも、自由に高さを調整できる電動昇降デスクを取り扱っており「立ち仕事×座り仕事」という新しい働き方を推奨している。また、自席以外に、ひとりでじっくり作業に専念できる環境を整えるのも効果的。たとえば、半個室のような環境を簡単に作り上げられる家具を導入することで、個人作業の密度もぐんとアップするだろう。その他、座り仕事による身体への負荷を軽減してくれるチェアなど、ワーカーの心身の健康に配慮したオフィス家具はぜひ検討したい。



デスクの天板の高さを自由&スピーディーに変えられる、オカムラの「Swift(スイフト)」。働きやすいポジションや時間帯に合わせてデスクを昇降。健康状態にも、仕事への集中力にもプラス効果



(左)丸く柔らかな壁に囲まれる安心感が、集中力と個人作業の密度を上げるオカムラの「Muffle(マッフル)」。吸音率も高い (右)腰全体をサイドから包み込む調整機能を搭載した新製品「Sylphy(シルフィ)」は、座り仕事の身体への負荷を軽減 


オフィス診断で
課題と解決策を


自社の課題がクリアでない場合には、エキスパートに分析してもらうのも手。オカムラでは、上記のような問題を含むオフィス環境を診断する「オフィスの健康診断」を実施。レイアウトや管理・安全面、家具の状態までを無料でチェックする体制を整えているほか、「オフィスの健康障害」をテーマとする講習も行なっている。ワーカーが健やかに働ける環境を、今一度考えてみよう。



日本品質の製品・デザイン・サービスで、オフィス構築を全面バックアップ。人間工学に基づいた家具、空間デザイン、内装・IT工事などすべてプロデュースしてくれるので一括でまかせられる


オカムラの詳細は→

上海岡村家具物流設備有限公司
上海岡村建築装修有限公司




今こそ学ぼう! オフィス移転、傾向と対策


移転の検討は半年前から
万全な準備が成功へのカギ


家賃の高騰や事業拡大などを理由に移転を検討するケースも増えている。移転コストを心配する声も聞かれるが、賃料の削減はもちろん、アクセスをよくすることで従業員の交通費を抑えたり、移転を機に内装やIT環境の無駄を見直したりと、将来的に見るとコストダウンを見込める場合が多い。
スムーズなオフィス移転を目指すなら、準備は6カ月前からが理想的。上のスケジュール表はあくまで目安だが、まず概算予算を見積もるところからスタートし、日系企業の場合は日本本社への稟議提出→決済を経て、初めて具体的に動き出すこととなる。各業者決めは約4カ月前に、そして3カ月前より本格的に工事が着工され、1カ月前に社外通知、そして実際の引越しは、金曜夜から日曜にかけてと、一週末で一気に行なう場合が主流という。


移転を成功へと導く
空間作りはプロの目線で


コクヨ・日系営業部の矢吹真紀さんによれば「不動産、内装、IT、引越しといった基本的な段取り以外にも、当局やビルへの申請といった煩雑な手続きが想像以上に多い点に注意が必要。たとえば、工事前後に行なわれる当局の消防・安全チェックはそれぞれ3週間程度の期間を要するので、事前にスケジュール組みをしておくことが大切」とか。また「内装は目に見えるので早くから取り掛かる企業が多いですが、一方で、ITや勤怠管理システム、備品周りなどは移転直前にずれ込みがち」とも。そこでコクヨが備えているのが、段取りに漏れがないかを管理するチェックリスト。対処すべき事項を時系列で一覧表にまとめ、必要であれば関連会社と直接連携を取るなどフレキシブルに動いてくれる。「コクヨでは、内装・家具だけでなく、ITや引越しの専門部隊も備えていますので、移転に関する諸々の段取りをすべて“こみこみパック”でお任せいただけます。検討段階からご相談いただければ、不動産の紹介から、各オフィスビルの第三者的な診断、さらには、このビルならこの内装を…といった具合に、物件に合わせたレイアウト提案も可能。見積もりも、内装費用だけではなくトータルで算出しますので、具体的にイメージしていただきやすいです」。移転という一大事業には、やはり実績豊富なプロのサポートが不可欠だ。



中国全土に支店を構える日系内装業界大手。のべ5,000社の移転・改装・新設を手がけた豊富な実績で、オフィス作りをサポート。日系企業専門の部隊を設けているのも心強い。自社ブランドの高性能なオフィス家具も好評。


コクヨの詳細は→国誉家具(中国)有限公司/国誉装飾技術(上海)有限公司



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