Concierge香港2018年3月号
  • 今さら聞けない、香港Q&A【ビジネス編】
  • 今さら聞けない、香港Q&A【ビジネス編】

    今さら聞けない、香港Q&A

ビジネスに関わるQ&Aを一挙紹介!最近摘発の多い就労ビザや、オフィス引越しの疑問も解消できる。専門家のアドバイスで今一度確認や見直しを!




[ 会社設立 ]


Q 中国本土に会社設立したい。どんな手続きが必要なの?

A 中国本土では登記制度改革により会社設立が簡素になりました。

| 会社設立手順 |

会社名称の審査
営業ライセンスの申請・取得
印鑑作成(社印・法定代表人印・
財務印・発票専用印)
外商投資企業届出証明の申請・取得
銀行口座開設(資本金口座、基本口座、一般口座)
各種税務手続き
社会保険手続き
住宅積立金手続き
輸出入関係の手続き


 中国本土に進出するスキームとしては、①外国法人あるいは外国人個人が出資をして会社を設立する方法(外商投資企業)、②中国法人あるいは中国人個人が出資をして会社を設立する方法、③中国人あるいは外国人個人が個人事業として行う方法があります。ここでは、よくあるケースとして、①外商投資企業について解説いたします。外商投資企業形態による中国本土での会社設立については、三証合一登記制度改革により、手続きが以前よりも簡便になっています。さらに、以前は、会社設立が審査・認可制でしたが、現在は届出制に変更されています。ここで、中国側での具体的な会社設立の手順は、右記の手順となっています。次に、会社設立の際に事前に決めていただく事項は、会社名、役員、各種担当者、資本金、経営範囲、住所等です。ここで、資本金については、自由に設定出来るようになっております。以前は、経営規模のバランスの観点及び業種による画一的な金額要求等から資本金に関する審査が行われていました。しかし、現在は、審査・認可制から届出制へ変更されたため一部の業種を除き、資本金の審査自体は行われません。
 中国本土で会社設立手続きを行う場合、エリアや場所によって右記の手順や順番が異なる場合があります。また、進出スキームを検討する場合には、税務スキームやビザ、参入制限のある業種等の検討も必要になりますので、弊社のような専門家にお問い合わせいただければ幸いです。



「東京・香港・深センなどに拠点を構える同社で専門的サービスを提供。」


Y's Consulting Limited

15/F, O.T.B Bldg, 259-265 Des Voeux Rd Central, Sheung Wan, HK 

2851-8700  

E info@ysconsulting.com.hk  

W www.ys-consul.com




[ ビザ ]


Q 最近摘発のニュースが多くて心配。どんな場合に就労ビザが必要?

A ビジターでできる業務を越えている場合は、全てワーキングビザが必要となります。


 ここ最近、日本人の方が不法就労で摘発される事例が増えているようです。その多くは「短期間だから」とか「香港で給料をもらっていないから」等という理由で然るべきビザ申請を怠ったケースです。賃金の有無や期間の長短ではなく「何を行うか」がポイントで、ビジターの範囲を超える活動は然るべきビザの取得が必要です。例えば出張で会議に参加するような場合は就労ビザは不要ですが、研修を受けたり展示会物産展に参加し来客への対応や商品の受渡し等は事前に就労ビザの取得が必要です。不安な方は、ぜひ弊社にお問合せください。


「1995年に来港し創業期から携わる。累計約5,000社との取引があるビザ取得代行のプロ。」


T&Morris Visa + Consulting Ltd.

Rm 1010, 10/F, Tai Yau Bldg, 181 Johnston Rd, Wan Chai, HK 

2881-6326  

E t-morris@tmorris.com.hk  

W www.tmorris.com.hk




[ 人材 ]


Q1 面接試験ではどのようなポイントを見ればいい?

A1 「志望度」「思考性」「安定性」の3つの観点で求職者の本気度をチェックしよう。事前に採用基準を明確に。


 面接は企業と将来のスタッフが初めて会う場となります。求職者の価値観や人柄を自然に伝えられる雰囲気作りが大切なため、まずはリラックスできる会話から始めましょう。
 その後①志望度:会社の事業内容/募集ポジションの事をどれだけ調べてきたか。②思考性:これまでの職歴について何を軸に選択してきたのか③安定性:将来のキャリアプランの考え方などを聞き、採用基準と合うか確認します。


パーソル香港(旧:インテリジェンス香港)

Room 402-412, Hutchison House, 10 Harcourt Rd, Central, HK 

2971-2554  

E asiadesk@persolhk.com  

W www.persolhk.com



Q2 採用を進めるときに気をつけるべきポイントは?

A2 採用選考はスピード勝負。他社との競争、差別化を意識した対応を。また採用側の熱意を面接時に伝えよう。


 日系企業は、人材募集から採用までに時間がかかりすぎる傾向があります。候補人材の書類を送っても、返事が来るのが遅いケースがよくあります。そのため、せっかくよい人材だったとしても、その間に他社に取られてしまうといったケースが多くあります。求職者も早く働き始めたいという方が多いため、いい人材を取れる会社ほど、決定までのスピードが早いのが現状です。


香港華南WORKS

Unit 605, 6/F, Nanyang Plaza 57 Hung To Rd, Kwun Tong, KLN 

2511-8321  

E info@kananworks.com  

W www.kananworks.com



Q3 経験豊富な人材が希望。採用計画のポイントは?

A3 「採用目的」、「採用予算」、「採用プロセス」をまずは考えましょう。その上で信頼できる方へ相談を。


 ①採用目的(入替或は増員、期待すること)②採用予算(給与レンジ)③採用プロセス(誰と誰が面談し、どのように決めるか)の3点を考えた上で、香港内のサプライヤーや取引先のお客様など、貴社のことを知る、信頼できる方に相談し、紹介をいただくのが最もよい形かと存じます。更には、途中採用の場合は、ご入社後のポジション設定、また部下や上司になる方との相性も気になるところです。


エイパス

21/F, The Center, 99 Queen's Rd Central, Central, HK 

2328-9039  

E confidentialkln@apass.com.hk   

W www.apass.com.hk



Q4 人材紹介を頼みたい。どんな人を確保できる?

A4 様々な職種を確保。総務/経理/人事は、いずれも広東語/英語/北京語+日本語をビジネスレベルで使用できる人材です。


 製造業・商社はB2B営業や購買、調達、物流経験者や各アシスタント人材が多く、小売業では、マーケティングや店舗管理経験者等が多くいます。金融業はフロント・ミドルいずれも各専門職人材を獲得できますが、日本語ができる人材は稀です。香港は工業地域でないためR&D、生産技術、工場管理経験者が少なく、その一方で、IT業のSEやプログラマーは幅広い採用が可能になります。


リクルートRGF

Unit 2206, 22/F, Wu Chung House, 213 Queen's Rd East, Wan Chai, HK 

2537-2557  

E hongkong-jp@rgf-hragent.asia  

W www.rgf-hragent.asia/hongkong



Q5 社員研修をしたい。どのような研修ができる?

A5 日本と同様の研修を受けることが可能です。研修は主に階層別と職種別、全体研修と選抜研修に分類されています。


 弊社には様々なコンテンツがあり、例えば、階層別ではスタッフ層に対してのビジネスマナー研修、報連相 & PDCA研修等があります。また管理職にはリーダーシップ研修、ロジカルシンキング研修等が受講可能です。幹部候補には選抜研修も行っています。弊社では、公開型研修以外にも、お客様のご要望に合わせてカスタマイズして研修を提供できますので、お気軽にお問合せください! 


Pasona Asia Co.,Limited

17/F, Ashley Nine, 9-11 Ashley Rd, TST, KLN 

2882-3913  

E conciergehk@pasona.com.hk  

W www.pasona.com.hk




[ オフィス家具・内装 ]


Q オフィスを移転、増設するときに気をつけるべきポイントは?

A スケジュールに気をつけよう!日本と同等のサービスを享受できるという思い込みで、スケジュールを立てると大きな落とし穴にはまってしまう場合も。




Copyright©2018 KOKUYO Co.,Ltd. All rights reserved.


 オフィス移転する際、引越し前のオフィスでは現状復帰が必要になることが大半ですので、物件明け渡し日に工事が終わっていてもビルからの要求を満たしていない場合、契約期間の延長を求められることもあります。それを避けるためには工事中にビルに検査を依頼するなどの対策が必要です。
 また、増築で備品什器を追加購入する場合はモデルチェンジの少ないメーカー品をお勧めします。お手頃な商品をとりあえずという感覚で調達していくと、香港で出回っている格安品などは在庫がなくなり次第廃番となることが多く、細かい部分ではファイルやフォルダーも統一感がない上、思考を凝らして工夫して片付けても落ち着かないオフィス空間になってしまいます。
 最後に、一人ひとりに合ったライフプランをというように空間構築に要するスケジュールも実際にオフィスを使用されるお客様の業種によって大きく進行期間が異なります。内装施工業者にも、店舗づくりに長けている、オフィスづくりが得意とそれぞれ専門性があり、お客様の業界事情に詳しい施工のサポーターと普段からお付き合いがあると、気軽に相談しやすくなるため安心できると思います。


「2013年にKOKUYO入社。お客様に対する丁寧なヒアリングと要望への提案に定評がある。」


KOKUYO International Asia Co., Ltd.

8/F, The Sun's Group Centre, 200 Gloucester Rd, Wan Chai, HK 

2522-3292  

E info@kokuyo.com.hk  

W kokuyo-furniture.com




[ オフィス選び ]


Q 新しい物件探しをするとき、入居時・退去時に気をつけるべき点は?

A 物件探しはデベロッパーをお勧めします。実は「ガラス窓」の扱いには注意が必要です。エアコンの稼働時間にも気をつけましょう。




 物件の契約者はデベロッパーをおすすめします。その理由は、デベロッパーは一つのオフィスビルを管理していますので、賃料相場があり、公平性の観点から、条件が同じ物件での賃料値上げ時には交渉がしやすいことと、契約書のフォーマットが統一されているために、法律的にも安心できます。基本的に契約期間満了まで履行されるため日本企業としても安心できる点です。個人オーナーの場合は、私的な事情により退去せざる得なくなったり、相場が不当な賃料を上げてくる場合がありますので注意が必要です。
 デベロッパーの物件は区間が決まり、広さは1,000Sqft~なので、賃料の投資を最小限に抑えたい場合は、サービスオフィスを選ぶのも手です。
 入居時・退去時共に一番気をつけるべきポイントは「ガラス窓」です。実は香港のオフィスはスケルトンの状態で入居し、退去時に原状回復(スケルトン状態)が必要になります。ガラス窓は高価であるため、傷をつけないようにすることが大切です。入居時に写真を撮っておくといいでしょう。また、ビルによってエアコンの使用時間が決まっている場合があります。そのため、稼働時間の確認が必要です。



「2005年から不動産の売買仲介・マンションやオフィスの賃貸仲介などを行う同社の総経理。」


STARTS HONG KONG CO., LTD.

Unit 1805, 18/F, Causeway Bay Plaza 2, 463-483 Lockhart Rd, CWB, HK 

2836-0760  

W www.starts.co.jp/hongkong/




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