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北京の育児AtoZ~大気汚染編~
日本のニュースでも話題の北京の大気汚染。対策はしっかりしましょう
大気汚染編 お悩み解決スペシャリスト
松下電器(中国)有限公司
韓 美さん
家電販売会社にて、APマーケティング部空気清浄機課経理を務める、空気清浄機のプロフェッショナル。気候の特徴や部屋の条件などに合わせて、より効果の高い空気清浄機をおすすめしてくれる。
北京雅瑪華美貿易有限公司 副総経理
陳 国華さん
10数年の日本滞在経験があり日本語堪能。同社は主に工業部品を扱う専門商社で、昨年より日本製マスクの販売を開始。1箱30個入りで、子ども用32元/個、大人用22元/個。yamakami-wly@foxmail.com、8589-5231
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Q大気汚染の影響が心配。対処法を教えて!(Cさん、3歳のママ)
A 空気清浄機とマスクが必須
近年の大気汚染問題は、1年や2年で解決できるものではありません。屋内では空気清浄機を使用し、やむなく外出する場合はお子さんにもマスクをさせてあげてください。当社では、5~12歳対象の日本製子ども用マスク「ハイラックKIDSマスク」を取り扱っています。アメリカと日本の国家規格に合格した大人用と同等の高性能マスクです。(陳さん)
Q部屋の広さと空気清浄機の風量の関係は?(Nさん、17歳のママ)
A 30㎡以上なら50㎡/秒以上を
例えば30平米以上の場所の場合、パナソニックの空気清浄器であれば、風量が50㎡/秒以上の機種をおすすめします。(パナソニック空気清浄機の品番:VXH50C、VXG70C.VXJ90C等)。部屋の広さが10~30平米の場合は、風量35㎡/秒程度の機種をおすすめします。(品番:PXJ30C、PXJ35C、VXG35C、VDG35C等)。( 韓さん)
Qマスク選びのポイントを教えてください。(Aさん、7歳と5歳のママ)
A 国家検定合格品を使おう
PM2.5(微小粒子状物質)は非常に小さな粒子ですので、一般的な花粉用マスクなどでは防ぎきれません。PM2.5を吸入しないためには、顔にしっかりフィットする、国家検定合格の高性能マスクが必要です。当社では、興研株式会社が製造する使い捨て式防じんマスク「ハイラックシリーズ」を販売しています。アメリカの国立労働安全衛生研究所(NIOSH)規格のN95と、日本の厚生労働省規格のDS2に合格した高性能マスクです。(陳さん)
Q空気清浄機選びで重視するポイントは?(Mさん、8歳と5歳のママ)
A CADR値をチェック!
空気清浄機の選定ではCADR値を参考にしてください。CADR値とは、クリーンエア供給率のことで、1時間で浄化する空気の量を指し、値が高いほど浄化能力が高くなります。また、中国の北方は空気が乾燥していますので、加湿機能付きの空気清浄機をおすすめします。パナソニックの空気清浄機の加湿機能は気化式加湿なので、お部屋の隅々まで均等に加湿し、またミネラル分などによる白粉も発生しません。(韓さん)
Q大気汚染の悪影響が心配。対処法は?(Lさん、15歳と12歳のママ)
A 子どもは特に気をつけて
日本の環境庁は、都道府県などの自治体が住民に対して注意喚起をするため、「暫定的な指針となる
値」を示しました。この基準値は日本人の体格や肺の機能を考慮して作成されているため、北京に在
住している日本人もこの基準にあわせて行動することが望ましいと思われます。
日本の基準値 70μg/m3
中国の基準値 150μg/m3
屋外にいるとき
・PM2.5を大量に吸い込まないよう、長時間の激しい運動を減らす
・マスクを着用する
屋内にいるとき
・不必要な外出はできるだけ控える
・換気や窓の開閉を必要最小限にする
といった対策を行うことが推奨されています。
また特に呼吸器系や循環器系の疾患がある方、小児、高齢の方は、体調に応じて、低い値でも注意することが必要とされています。(中島医師)