Concierge香港2017年6月号
  • 香港の出来立てを飲む
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    ビール祭 真夏の定番!

香港にあるクラフトビールのブルワリーを見学してきました!




ヒタチノ ネスト ビール ホンコン

Hitachino Nest Beer Hong Kong




バランスを徹底追求した日本の味


 176年の歴史を持つ日本酒の酒蔵元・木内酒造で、1996年に誕生した常陸野ネストビール。「日本のクラフトビール」として世界に羽ばたき、現在は世界50カ国・地域で楽しまれている。
 そんな同社が、本格的なアジア進出を視野に入れ、香港にブルワリーを造ったのは2016年8月のこと。2年の準備期間を経て生産開始した香港ブルワリーは、設備のすべてを日本本社のエンジニアチームが一から設計し、立ち上げた。
 ビールのレシピは香港の水・環境などに合わせて調整を施し、試行錯誤の結果、日本と同じ味を実現。20種類もあるラインナップの中で、現在香港で造られているのは「ホワイトエール」、「常陸野ネストラガー」、「エスプレッソスタウト」と「だいだいエール」の4種類。バランスを徹底追求してたどり着いた、ユニークで心地よい味わいをぜひ!




1.ビール作りの第一歩は、麦のデンプンを糖分に分解すること。加熱後に冷ました麦汁は発酵過程へ 

2.温度管理が施された発酵タンクで10~20日発酵する 

3.風味を保つため、ビールの瓶詰めは、炭酸ガスを入れながら加圧して行う





Hitachino Nest Beer Hong Kong

Unit A1, G/F, Unison Industrial Centre, 27-31 Au Pui Wan St, Shatin, NT 

  2620-0095 

W  www.hitachinohk.com




ヤング マスター エール

Young Master Ales 少爺麥啤




香港のクラフトビールの第一人者


 趣味としてビール造りを嗜むRohit Dugarさんは、香港に地ビールがないことにショックを受け、金融業界から一転して2013年にヤングマスターエールを設立。「ビールに秘められた無限の可能性を香港に紹介し、香港の文化を取り入れたクラフトビールを作りたい」という想いのもと、IPAやスタウト、白ビールなど幅広いスタイルのビールを製造している。中には、塩とコリアンダーを入れ、乳酸菌による発酵も行う「ゴーゼ」など絶滅寸前の伝統的なビールも。
 また、現地の文化に根付いたビールとして、香港で馴染みの食材鹹檸(塩漬けレモン)やキンモクセイ、陳皮を取り入れたシリーズも。さらに、コントロールが難しいという野生酵母を使用した「ランビック」など大胆な試みを行うなど、まさに香港クラフトビール界のパイオニア的存在だ。




1. 200年近い歴史を持つドイツWeyermann社の麦芽を使用 

2. ビールの発酵状態を確認する醸造士。色や香りのチェックをするほか、専門器具で糖分比率やpH値も測定する 

3.常にビールの革新を目指す同社。ブランデーやウィスキーの醸造に使用した木樽で熟成させたビールや、野生酵母を使ったシリーズも。また、ナツメやクコの実、菊の花など、現地で親しまれている素材もふんだんに取り入れている






Young Master Ales 少爺麥啤

G/F, Sungib Industrial Centre, 53 Wong Chuk Hang Rd, Wong Chuk Hang, HK 

W www.youngmasterales.com




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