香港での新生活は体に負担をかけていることが多いため、健康診断で改めてしっかり自身の体調を把握しておこう。健康診断における注意点と各施設のプラン内容を紹介。

健康診断はなぜ必要？
何に着目したらいい？

Point 1 生活習慣を見直すきっかけに

健康診断で病気が発覚するというケースはきわめて稀で、通常は何か症状があり、検査して見つかることが一般的です。それならば健康診断は不要では？　と、思われがちですが、健康診断は血糖値、血圧、コレステロール値などから体の今の状態を知るということが一番の目的です。当院の患者さんには近隣でお勤めのビジネスマンが多いですが、長時間のパソコン作業に追われている方、出張で重い鞄を持つ方、緊張や仕事の重圧でストレスを抱えている方など病気を引き起こす可能性のある方がいらっしゃいます。健康診断を通じて、生活を見直し、病気予防に役立ててもらえたらと思います。

Point 2 キャリアの多い肝炎に注意

香港には肝炎キャリアが非常に多いです。肝炎の予防接種を受けているのに、抗体ができているかどうか知らない方が多いので、抗体の有無を一度調べられることをお勧めします。一部検査に含まれるのでぜひ受けてみてください。

Point 3 上腹部のエコー検査で内臓もチェック

通常のパッケージには含まれずオプション検査となることもありますが、日本人駐在員の方にぜひお勧めしたいのが上腹部のエコー検査です。連日の接待による暴飲暴食、外食が続くことによる食生活の乱れ、新環境でのストレスが内臓に思わぬ負担をかけていることがあります。

答えてくれたのはこの人

Pacificheck医療通訳　安部さん

香港で医療通訳として７年の経験を持つ。「気軽に安心して来ていただけるよう心がけています。皆さんが元気になるお手伝いはもちろん、いろいろなリクエスト、相談にも応じられます」