気構えることなく身近に接してほしい中国伝統・お灸の世界

中国お灸サロン 蓮仁堂

オーナー　山川華実さん　YAMAKAWA　HANAMI

大連市出身

大連外国語学院（現大学）関連の語学専門学校にて日本語を学ぶ。卒業後は大連の日系企業にて勤務。2001年に結婚し、以降貿易会社を経営。2015年5月にお灸サロン「蓮仁堂」をオープン。日本人の夫との間に一男一女あり。

自身で見出した「養生」の神秘

　子供が大好きで保育園の先生を夢見ていましたが、後に大学で日本語を学び、日系企業で働き結婚。しかし子供を産んでから、体の調子が悪くなり、体重も増え悩んでいました。そんなとき出会ったのが養生専門の先生。教え通りに生活習慣を変え、お灸の施術を行ううちにみるみると悩みは解消され、今はファンデーションもいらないくらい肌の調子もよく健やかに過ごしています。ささいなことですが、日々の生活の中で改めて自分の身体を大切に「養生」することを強く認識したことが始まりです。

研究を重ね辿り着いたスタイル

　それからは養生に関し先生について学びました。「良いことはみんなに教えたい！」という性格（笑）と自身の経験から、そしてより多くの人たちに中国のお灸の素晴らしさを知って欲しいという思いが募り、昨年6月に蓮仁堂をオープン。古代中国の養生書『黄帝内経 時令養生』にのっとり、日本と中国のお灸方法や道具を研究。さまざまな方法が存在する中で、専用のカップにそれぞれの効能を持つ漢方成分を含むいぐさを入れる方法にたどり着きました。カップは底面積が広いため、一度に広範囲にわたりカバーできます。日本人の方にも日本語で施術前にはしっかりとカウンセリングを行い、不調や悩みにあわせ、漢方成分を配合、カップの並べ方や部位毎に施術時間の調整を行います。

　オープン当時はサロンの場所がわかりにくかったり、大々的な宣伝もしていなかったりでしたが、現在は日本人向け媒体への広告やクチコミを中心に、お子様から大人まで、幅広い層の方にご利用いただいています。

仕事の中での大きなやりがい

　当サロンでは個別にカルテを作成し、お客様からの体の不調、悩みのほか私自身カウンセリングや見た目で感じた顔色、皮膚や体格などの変化を記録しています。初来院のときは、顔色が悪かったり、むくみ気味だったりしたのが、来院につれだんだんと顔色が明るく、はつらつとした姿を見ることができること、さらにはここでの縁で親しい友人になれるなど、交友関係が広がっていくこともこの仕事をしていく中での大きな喜びとなっています。

　前述の通り、お灸の素晴らしさを多くの人に知ってもらうこともそうですが、私の一番の目標は、みなさんがお灸への理解を深め、ご自身でもお灸を楽しんでもらえるようになること。日本にもご家庭用のお灸キットも多く存在します。お灸をもっと身近なものに感じていただき、みんなで健やかになっていただきたいですね。

大連でよく行くお店は？

市内ならお座敷でゆったりできる大名や華味鳥。開発区では福娃、先日は匠焼肉にも行きました。最近は娘がお気に入りのMAAN COFFEEで休日の午後をゆっくり過ごすことも。開発区にもおしゃれなカフェが増えて親子で喜んでいます。

休日の過ごし方

休みの日は家族で楽しく過ごします。外出することが多いのですが、ドライブや外食など、行き先はすべて子供たちに任せています（笑）。

私のお店ご紹介

目、肩、腰ほか体の不調を整える中国古来のお灸を施します。漢方成分が温熱効果でじわじわとカラダに浸透。季節の変わり目のこの時期、不調を感じたらぜひご体験ください。

■DATA

開発区翠竹南里28-2号（海韻花園内）

℡8817-6323／159-9853-8387

お問い合わせは蓮仁堂