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LADY BOSS 居酒屋まる 劉君さん
大連で活躍する女性の皆さんを紹介します。
福岡・久留米での経験とお客様の支えがあって今、夫婦でここに立つ
居酒屋 まる
オーナー 劉君さん LIU JUN
大連市出身
高校卒業後、鞄メーカー、ホテル勤務を経て結婚、出産後夫と共に日本福岡へ。仕事をしながら日本語を学び、夜は居酒屋でアルバイト。その後夫婦で居酒屋を営むも、長男の進学を機に2008年に帰国。2009年より「まる」経営スタート。
日本で居酒屋を経営
結婚、出産を経て、夫婦で日本で働きたいという想いがあり、幼い息子を両親に預け、実妹が日本の方と結婚し暮らしていたこともあって、2000年に夫と共に福岡県・久留米へ。工場で仕事をしながら日本語を学び、夜は居酒屋でアルバイト。就寝は毎晩2時というハードな生活でした。その後、店主が腰を悪くして店を閉めることに。こんな良い店を閉めるなんて残念だと思い、店主と相談して夫婦でこの店を継ぐことにしました。夫婦二人で焼き鳥のタレの仕込み、串刺しなど、店主から運営のいろはを多く学びました。中国人が日本で居酒屋を経営するのは珍しく、店主も心配していましたが、常連さんたちに守られ2年間続けてきました。
帰国、そして自分の店を
中国に残してきた両親も年をとり、息子が中学校へ進学するタイミングもあり、2008年に夫婦揃って帰国することに。店の経営も上々でしたし、常連さんとの別れも惜しく、帰るのは本当に辛かったですね(笑)。
大連に戻ってからは生活費や子供の教育費を稼ぐために、すぐに日系企業で働き始めました。しかし、日本でのやりがいの日々をいつも思い出し、自分の店を持ちたいという願望はいつも心の中にありました。あちこちテナントを見て回ったこともありましたが、値段が高く断念。しばらくして、企業勤務よりもお給料もよかったことで日本料理店に転職し焼場を担当していましたが、その店もあえなく閉店を迎えることに。
そんな矢先、お店に来ていたお客様から「経典生活の店舗を譲り渡したいんだが」という話をいただき、店の名前も「まる」をそのまま引き継ぎました。「初めから始『まる』」と、「円満」のよい意味もとても気に入っています。
好転を信じて夫婦で奮闘
オープン当初は売上げも立たず大変でしたが、努力すれば絶対よくなると信じ、日本での経験を生かし夫婦で奮闘してきました。夫が料理を担当。久留米焼鳥や関西風お好み焼きは今や看板人気メニューです。私は接客。スタッフには「笑顔でおもてなし」の大切さを説き、お客様からのクレームにしっかり向き合い、すぐ対応し改善するように努めてきました。現在では日本人のお客様6割、中国人のお客様4割と多くの皆様にご利用いただいています。
おかげさまで忙しい日々を過ごし、お客様から「2号店は?」なんて質問をいただくことも。しかしまずは、私もお客様も満足できるお店になれるよう、今の店をしっかりと地に足つけて大切に運営していきたいと思っています。
最近ハマっていること
日々の急がしさの反動で休日は何もせずゆっくり過ごします(笑)。現在息子が武漢の大学にいるので、休みを利用して会いに行きました。武昌、江夏、光谷など観光地を巡り楽しかった!
最近読んだ本
歴史物語が好きで、「明朝那些事儿」(全7巻)を今読んでいるところです。動乱期にある皇帝、武将の志、戦いが交差する壮大なストーリーに惹かれます。いわゆる歴女ですね(笑)。
看板メニューのお好み焼きを始め、鉄板焼、串焼き、活魚料理、お酒に合う一品からご飯モノまで揃えています。おひとり様から宴会まで、多くの日本人、中国人の皆様にお越しいただいています。
■DATA
中山区民主広場経典生活7-16号
℡6666-7556
お問い合わせは