-
あの店あの人ストーリー 趙継斌さん
いつも見かけるお店の魅力ある人たちをご紹介します。
日中の食文化をそれぞれの異国で楽しんでもらいたい
山田屋
オーナー 趙継斌さん ZHAO JIBIN
大連出身
趣味:バイク
好きな食物:刺身
お店のファンからオーナーへ
「いらっしゃいませ!」「ありがとうございました!」。ハキハキした日本語で客を迎え、見送る姿。人懐こく流暢な話しぶりに「日本人? 中国人?」と思った人も多いのでは。
彼は日本歴27年の趙さん。日本で働く中国人が今ほど多くなかった1990年に日本・九州へ渡り、宮崎や福岡で食品関連会社に勤務。その後独立し、中食(なかしょく)と呼ばれる弁当や惣菜の加工食材製造、大手スーパーやファストフードチェーンへの卸し販売を行い、現在は東京を拠点にビジネスを展開する。大連を往来することもあり、ふいに客として訪れたこの山田屋の雰囲気が好きになったという。
「まさに『日本のお好み焼』といったクオリティの高い味、モダンないまどきのお店の雰囲気にも惹かれファンになりました」。
知り合いになった元山田屋の責任者が日本へ完全帰国するということで、会社の事業の一環として店を引き継ぐこととなった。本業の傍ら1〜2カ月に一度、数週間ほど大連へ滞在し、その間は入店しホールや会計業務を担う。
温もりある店作りを
「店を引き継ぎ1年になりますが、まずは変わらず安心できる山田屋の料理をお楽しみいただくこと。そしてお客様にご迷惑をおかけしないこと。スタッフ皆本当に一生懸命やってくれていますが、日本ような細かいサービスができるよう教育にも注力し共に頑張っていきたい。あとは私自身がこの店を好きになった温かな雰囲気を保ち、さらに温もりのある店にすることが目標です」。
日本で中食事業を行う中、中国人として中華料理の文化を日本でさらに広めたい。そして中国ではお好み焼き店のオーナーとして、日本の食文化を広める。日中双方のフードカルチャーの橋渡しとして彼の今後の活躍が楽しみだ。
自慢は「ネギだく」のすじコン!
じっくり煮込んだ牛筋コンニャクと山盛りのネギで焼く山田屋の看板メニュー。「風邪の予防にネギが効く!」カキ玉含め冬のお薦めメニュー。
ライダー「ニック」と呼ばれた男
HONDAのマシンが好きで、若い頃はバイク仲間とよく走りに行ったという趙さん。仲間からは「ニック」と呼ばれ親しまれていた。なぜニックになったのかは不明(笑)。
ここにくれば会える!
オープン10年、大連っ子へお好み焼き食文化を広め、日夜中国人客で賑わう。豚玉や焼そばなどいわゆる「粉もん」からステーキや海鮮など鉄板焼メニューも豊富に揃う。
声がけ特典
「ニックさんコンシェルジュ見たよ」で生ビールもしくはソフトドリンクサービス
※全ての「声がけ特典」は2月末日まで有効
神戸お好み焼き&鉄板創作料理 山田屋
■DATA
中山区同興街2号
11:30~14:00/17:00~22:00
℡8281-6813(日本語可)/158-9812-7298
お問い合わせは