Concierge大連 2019年9月号
  • 赤地由衣さん
  • 赤地由衣さん

    彼女たちのきらきら輝く明るい笑顔、パワフルな仕事ぶりはまさに大連のパワーの源!

文化の違いを理解し謙虚に学ぶ

子供たちにとってベストな活動を


大連日本人学校

教諭

赤地由衣(あかちゆい)さん
埼玉県出身/大連歴2年半


キーワード
小学校教師、美術、卓球


PROFILE
大学では教育学部で美術を学ぶ。卒業後9年間小学校教師として日本で働く。在外教育施設派遣教員へ志願し、研修を経て2017年より大連日本人学校で勤務。


子供を評価する前にまずは自分の感性を磨く

幼い頃から絵を書いたり工作をしたりすることが好きでした。大学では教育美術を専攻。様々な芸術に触れることで視野が広がりました。まず自分の感性を磨くこと。大学の教授からのアドバイスは今も心に留めています。
 大学卒業後に小学校教諭を9年間勤めました。当時お世話になった校長先生が在外教育施設から戻られ、お話をお伺いする中で、海外に暮らす日本の子供たちのために教育活動をしてみたいと言う気持ちが強くなり、海外勤務を志願しました。研修を経て、色々な巡り合わせから大連で働くことが決定したのが2年半前。沢山の方々に支えられ、充実した日々を送っています。
 赴任当初は生活リズムがなかなか整わなかったり、毎日のお弁当作りに苦戦したこともありました。でも大連はとても住みやすい街だと思います。日本食が美味しく食べられるということもポイントが高いですね。

日本と結びつきの強い大連で見て聞いて感じる学習を実践

大連は日本とのつながりが深い街です。教えるという立場からも、言葉や教材を選んで伝えるように心がけています。例えば高学年のクラスでは、校外学習や総合的な学習の時間を通して、日本と中国の結びつきを学んでいます。実際に見て聞いて感じることのできる学習こそ、大連での活動の良さだと感じています。このような学習体験をもとに、グローバルな視点を育てていきたいです。無知は差別や偏見を生みます。正しい情報を得て、自分で取捨選択しながら物事を考えることが真の理解につながると思います。
 毎日笑顔で「赤地先生!」と呼んでくれる大連の子供たちに出会えたことは一生の宝物です。これからも中国で働かせてもらっているという謙虚な気持ちを持ちながら、子供たちにとってベストな活動を考えていきたいです。そして自分の指導力を磨き、常に学ぶ姿勢を忘れずに仕事に取り組んでいきたいと思います。


南京旅行の写真です。孫文のお墓、中山陵での1枚。中国の歴史に触れてきました。


「Q&A」

大連でお気にいりの場所は?
西安路の「自由之丘珈琲店」。店の雰囲気、店員さんの笑顔、味どれも満点です。

ストレス解消法
体を動かすこと。卓球をすることです。

最近ハマっていること
マンガ「キングダム」です。主人公の信のリーダー性は勉強になります。


会社概要
1994年開校。大連日本商工会によって設立、大連日本人学校理事会が運営。日本の文部科学省から認定された在外教育施設で、日本の小中学校における教育課程とほぼ同じカリキュラムで教育を行う。
www.japanda.cn

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