Concierge大連 2020年11月号
  • 地域経済に「越境EC」で貢献
  • 地域経済に「越境EC」で貢献

    一大イベントであるダブルイレブンを間近に控え、越境ECの最新状況や、ECサポートを行う企業を一挙に紹

地域経済に「越境EC」で貢献

日本企業の中国販路開拓を後押しする

1973年生まれ、広島県広島市出身。山口大学卒業後、旧広島総合銀行入行。入行後、22年間単身赴任に無縁でしたが、初の単身赴任が大連。趣味は読書とカープ、サンフレッチェのスポーツ観戦。

日本山口銀行股份有限公司大連分行
西崗区中山路147号森茂大厦14階
℡0411-8370-5290
https://www.ymfg.co.jp

山口フィナンシャルグループは、山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行などからなる企業グループである。現在、山口県・広島県・北九州市を中心に東京、名古屋、大阪など日本各地で287の支店を展開している。日本では預金と融資の利ザヤが減少傾向にあることから、「地域を育み、ともに成長する」という企業理念を掲げている。たどり着いたゴールの一つが「越境EC」だ。
「越境EC」を始めたきっかけは、中国の代理商から日本の人気商品をより安く卸して欲しいという依頼がある一方、日本企業が自社商品の中国販売を試みる際に、決まって有力な代理商を紹介して欲しいとの依頼を受ける。実際、有力な商品があったとしても、一緒に汗をかいて販路を開拓してくれる代理商が不足しているのが現状である。
日本の生産会社と中国の代理商との双方のギャップを埋めるには「越境EC」がぴったりだった。越境ECを活用すれば、日本のメーカーは低コスト、低リスクという2つのメリットを享受することができる。越境ECは問屋、卸売を介さず、消費者に対して直接販売を行うことができ、物流費用や中間コストが節約できるほか、輸入手続きも一般貿易より簡単だ。輸出可否シートに商品の内容を記載し日本の国際物流企業である株式会社メイクに送付すれば、中国への販売可能かどうかの判断が短期間で可能だ。
販売可能の場合、生産会社は初期段階で段ボール1箱分の商品を株式会社メイク経由で大連愛迪喵科技有限公司へ配送する。その後は大連の越境ECプラットフォーム「Eddimall(愛迪喵)」が中国での販売を一手に引き受ける。少量であるため、売り切れなくても特段困ることもない。売れ行きが好調であれば、代理商が必ず関心を持ち、その商品を取り扱いたくなる。
低コストで手軽に海外市場にてトライアルできることが人気を集め、今まで、山口銀行経由で中国越境ECにて販売を行っている日本企業は計31社の303商品に及び、今後も中日両国の企業に深くかかわっていくとともに、双方がwin-winの関係を築いていくための橋渡しとなるべく努めていくとのことだ。


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