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中国五大名山のひとつ「華山」
絶景のために険しき道を登る
中国五大名山のひとつ「華山」
古都・西安から日帰りで楽しめる「華山」。中国五大名山のひとつに数えられるこの山は、花崗岩の岩山で、主峰の落雁峰(南峰)は標高2,154メートル、蓮花峰(西峰)は標高2,080メートル、朝陽峰(東峰)は標高2,100メートル、北峰は標高1,614メートル、中峰は標高2,037メートルで構成されている。
この華山で一番人気を誇るのが「長空桟道」だ。世界で一番危険な山道といわれ、切り立った絶壁に石の釘を打ち込み、そのうえに幅が50センチもないくらいの木の板を敷いて造られている。命綱を付けて進むのだが、正直命を預けるには心許なさを感じずにはいられない。柵はないので、バランスを崩してしまうと大変な目に遭う可能性も。命がけの登山をすることになることを頭に入れておこう。ちなみに心臓が弱い、足が不自由、55歳以上、単独登山者、いずれかに当てはまる人は、この桟道への挑戦権は得られない。また、命の保証はできないため、誓約書へのサインをを求められる。勇気がなかなか出てこないという人は、合成写真スタジオで旅行の思い出写真を残すのもアリ。
現在は登山道が整備されているものの、常に危険と隣り合わせの場所であることは間違いない。山頂へはロープウェイを利用するコースなどいくつかある。自身のコンディションやその日の天候に合わせて、無理のない山登りを楽しもう。
重量がある荷物を棒の両端にくくりつけて登る男性。強靭な肉体の持ち主であろう
命綱に身体を委ねて、心もとない木の板でできた道を進む。後ろには壮大な山々が並んでいる。下は見ずに、着実な歩みを進めよう
登りやすいようと鎖が設けられている階段。階段というより、もはや壁。こうした道がいくつも存在する
余計なものは持たず、水分補給はしっかりと。滑り止め用の軍手があると便利