Concierge大連 2023年4月
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人気5エリア 高速鉄道で巡る旅
連休を利用して、自分・家族・社員へのご褒美に旅行を計画中の方も多いと思います。近場観光であれば、その足としてやっぱり便利なのが高速鉄道。今回は高鉄で行ける北京、瀋陽、丹東、長春、ハルビンの人気スポットと代表グルメをご紹介。昔が偲ばれる旧跡、独特の雰囲気、ご当地でしか味わえない美食、思い出に残る旅行を体験してみませんか?
天安門広場は中華人民共和国のシンボル的存在で、広場中央に人民英雄記念碑、西に人民大会堂、東に中国革命歴史博物館、南には毛主席記念堂が建っている。広場中央の国旗掲揚台では、毎朝日の出とともに人民解放軍の兵士により五星紅旗が掲揚される。正門中央には毛沢東の肖像画が掲げられ、赤い城壁とオレンジ色の屋根が鮮やかなその巨大な門の姿は、多くの中国人にとって一生に一度は訪れてみたい観光名所である。
北京故宮博物院は、明の永楽帝が1406年から改築し、14年間かけて造られた世界最大の皇宮。明と清の計24代の皇帝が生活及び政治執務や儀式等を行った場所だ。72万平方メートル余りの敷地には、9,000室余りの部屋がある。とりわけ太和殿は「金鑾殿」と言われ、皇宮の絶対的な中心的スポットで、見逃せない場所だ。北京を訪れる観光客や、特に初めて北京に来る人には、故宮は必見スポットとされている。
頤和園(左下図)は1750年、乾隆帝が母の還暦を祝うために離宮として改造し、人工の「昆明湖」を中心に大小さまざまな宮殿が立ち並ぶ。昆明湖に沿って造られた長廊は長さが728mにも及び、梁には人物、花鳥風月などの山水、歴史、古典文学、神話などを題材におよそ14,000点もの圧巻の絵が描かれている。
環球影城
ユニバーサル・スタジオ・北京は、2021年9月に北京市の通州区に開園したテーマパーク。世界で7か所目で、現時点で最大規模のユニバーサル・スタジオ・テーマパーク(二つのホテルや商業施設を含む)。アメリカ文化と中国文化をテーマにしたアトラクションも設けられている。7つのテーマエリアで複数のアトラクションやランドマークを楽しめるほか、24の圧倒的な臨場感のショーを堪能することができる。
長城
"世界の七不思議"に数えられている長城は、西は甘粛省の嘉峪関に始まり、砂漠や草原、山々を越え、遼寧省の虎山に至るまで総延長は8,852キロ! 現在の形の長城は、秦の時代に各国で作られていたものをつなぎ合わせた「秦の始皇帝」がその始まりで、その後、特に漢、明時代に堅固な城壁が作られた。北京市内に比較的近い「八達嶺長城」と「居庸関長城」が人気。ユネスコの文化遺産に登録されている。「不到長城非好漢(長城に行かぬは男にあらず)」といわれる中国北京旅行に欠かせない観光スポット。
恭王府
清王朝の王府としてほぼ完全な形を留めていることで知られる。長編小説『紅楼夢』に登場する豪邸、大観園のモデルとも言われている。恭王府の邸宅と庭園は歴史が長く、清代の王府文化の奥深さと精華を含んでいる。“一座恭王府 半部清朝史(恭王府を通じて清王朝の歴史が垣間見える)”という一句が全てを表している。
天壇公園
天壇は明・清の皇帝が五穀豊穣を祈願し、天帝に報告した場所。420年に建設された中国最大&最古の壇廊建築物で、1998年世界遺産に登録された。上図は三層の屋根の頂に金色の火珠が煌く祈年殿。高さ38m、漢白玉の基壇上に立つ祈念殿は天円地方の思想を体現する建造物で、上部が円形に、下部や基壇が方形に構成されている。
ご当地グルメ
東来順火鍋は、原料選びから作り方、スープの隠し味、純銅の鍋だけを使うことなどなど、一つの飲食文化にもなっている。
北京ダックは良質食肉アヒルを材料にして、果物の木の炭で赤くツヤのある色焼き上げる。「天下の美味」と賞賛されている。
瀋陽故宮
遊牧民族や漢民族の文化が徐々に融合していくさまを反映した瀋陽故宮は、清朝の初代皇帝である太祖ヌルハチと、2代皇帝である太宗ホンタイジにより建立された皇城だ。1625年に着工し、 1636年に完成したもので、敷地面積は約6万㎡に及ぶ。300以上の部屋を持つ70以上の建物が建ち並び、満州族の威厳と風格が感じられる。内部には装飾品や武具などが展示されている。中国で完全な形で現存するたった2つの故宮(もう一つは北京故宮)のうちの一つで、豊かな満州民族様式と中国東北地方の特色を備え、北京の明清の紫禁城と双璧をなしている。
清福陵(東陵)
ヌルハチと皇后イエホラナの、松林に囲まれた陵墓で、市の東部に位置するため東陵とも呼ばれている。1629年着工、1651年完成。瀋陽の市街地から東へ15kmの山に囲まれた郊外にあり、参道には108段の石段がある。2004年に福陵を含む盛京三陵は「明・清王朝の皇帝墓群」としてユネスコの世界遺産に追加登録された。
張氏帥府
張作霖とその長男である張学良の官邸兼私邸。1914年に完成した。中院は中国伝統「四合院」の様式を採用している。また、ローマ様式の大青楼は国内でも美しい近代建築物のひとつである。主な建造物に、大青楼、小青楼、西院、四合院、関帝廟、張四小姐楼がある。中国伝統建築と西洋建築が入り混じった、建築当時の中国東北部の雰囲気が残っている。
ご当地グルメ
豚肉と酸っぱい白菜の漬物、豚の血を固めた「血腸」などを煮込んだ鍋料理「殺猪菜」は、東北地方でふるさとの味として愛される料理だ。
老辺餃子は地元グルメの代表格。190年の歴史を持ち、皇帝からもその美味しさを絶賛されたお墨付き。
鳳凰山
鳳凰山は丹東市鳳城市に位置する名山。「箭眼」と呼ばれる最高点の海抜は836m。遼寧省の四大名山(他は千山、医巫閭山、薬山)のひとつだ。切り立った岩肌を鉄製の手すりに頼って山頂へ登れば、眼下に広がる絶景が素晴らしい。透明ガラス床の登山道も見どころ。旧暦4月28日は鳳凰山縁日で、薬王と呼ばれる孫思邈を記念するイベントが開催される。
虎山長城
虎山長城が最初に着工されたのは1469年で、明朝時代の長城の東の起点である。現在は200m分が残っている。虎山長城は現在、櫓、狼煙台、望楼、戦台などの建物を含めて、1,250m分が修復され、明朝時代の長城の雄姿が復元された。展望台から対岸の農地を見渡せるほか、細い河を挟んだすぐ向かいが北朝鮮という場所もある。
鴨緑江断橋
中朝国境に架かる歴史遺産の「鴨緑江断橋」は、朝鮮戦争時にアメリカのB29の爆撃により破壊・寸断された。現在は遊歩道として整備されており、橋の折れた場所まで歩いていくことができる。北朝鮮側は建物が少なく平坦な土地が広がっているが、逆に中国側は高層ビルが立ち並んでいる様子を橋上から眺めることができる。また、隣の中朝友誼橋は対岸北朝鮮の新義州市へ繋がっており、鉄道・道路併用橋として使われていることから、双方を行き交う鉄道や車を間近に望むことができる。夜はライトアップされ、昼とは異なる風情を楽しめる。
ご当地グルメ
丹東は海鮮料理のほか、朝鮮風の焼き肉店など朝鮮料理店が多い。平壌冷麺・咸興冷麺に大別される朝鮮冷麺を見つけよう。これからの暑い季節にピッタリ。
丹東のローカルグルメといえば、とうもろこしの麺と具を炒めた麺料理「炒叉子」。
浄月潭景区
三日月のような形をしている浄月潭は、台湾にある日月潭の姉妹湖としても知られている。浄月潭の周辺に植えられた林は、長春最大の森林公園となっている。浄月潭に沿って湖の景色を鑑賞したり、木の桟道をゆっくりと散歩しながら、森林浴を堪能できる。この他にも、公園内には浄月潭スキー場や、北普陀寺などの観光スポットがある。
長影旧址博物館
李香蘭(山口淑子)がデビューした満映は、1955年、長春映画製作所(長影)へと改名。以来、中国における映画製作の一大拠点として発展し、数々の作品を中国社会に送り出してきた。中国の映画産業の発祥地として、現在は博物館へと変貌。建国初期から現在までの、中国映画史の成長と発展の道のりをイマーシブミュージアムで没入体験できる。
長白山・天池(吉林省白山市)
長白山は北朝鮮と中国の国境地帯にある火山。標高2,500m以上の峰が16あり、最高峰は2,744mの将軍峰である。鄧小平氏は長白山に登り、あまりの美しさに感動し「一生のうちに一度、長白山に登らなければ、大変後悔することだろう」と述べたと言われている。長白山頂上には天池と呼ばれる美しいカルデラ湖があり、直径約4km、周囲には白頭峰を含む峰々が屏風のように取りまいている。天池には未確認生物チャイニーズ・ネッシーが生息しているという噂があり、観光客による目撃情報もあるという。また、対岸の北朝鮮の様子は肉眼でもよく見える。
ご当地グルメ
1911年に創立された「鼎豊真」では、100種類余りの様々なお菓子が販売されている。揚げ餅、緑豆餅、油茶麺、麻花、八大件、京式月餅などが特に人気がある。
燻製にした豚肉を甘味噌、葱と一緒に厚めのクレープに挟んで食べる料理「燻肉大餅」。
中央大街
かつて「東方の小パリ」と呼ばれたハルピン。旧市街の趣が残る街並みの中でも殊に有名なのは、1898年に造られた中央大街。石畳が敷き詰められ、全長は約1,450m。沿道には当時のハルピンの建築様式による建物が並び、往時の欧米風の生活を感じさせる。ハルピンに行くなら、中央大街は必見のスポットだ。歩行者天国となっているので、車を気にせず、お店を眺めながらのんびりお散歩できる。紅腸(ハルピンソーセージ)のお店は、行列が出来ているところを探すのがポイント。夜はライトアップされ、屋台街が夜遅くまで賑わっている。
索菲亜大教堂
索菲亜(ソフィア)大教堂はハルピンを象徴するロシア建築。1907年3月、帝政ロシアの兵士の軍用教会として創建された。ハルピンの開拓期の写真をはじめ、絵画、教会堂などの模型が展示されている。高さは53.35m。ロシア正教会の極東における最大級の聖ソフィア大聖堂は、ここが中国であることを一瞬忘れてしまうほど見事な聖堂だ。
ハルビンビール博物館
2014年に開館した博物館は、ハルビンの街と共に成長してきたハルビンビール(1900年創設)の歴史と、世界各地での展開・発展ぶりを画像・実物などで展示。子供が遊べる施設も設けているほか、工場見学もできる。観覧後には、ビアホールにて半券を提示するとビールを飲むことができる。1900年当時のビールと最新のビールを飲み比べてみては?
ご当地グルメ
歴史風情を感じる看板と、素朴なおいしさの馬迭尓氷棍。程よい甘さとコクが特徴の、変わらぬ昔ながらの味。
1897年にリトアニア人が作ったと言われる「紅腸」。外形に皺が多いのが特徴で、お土産としてもよく選ばれている。
天安門広場は中華人民共和国のシンボル的存在で、広場中央に人民英雄記念碑、西に人民大会堂、東に中国革命歴史博物館、南には毛主席記念堂が建っている。広場中央の国旗掲揚台では、毎朝日の出とともに人民解放軍の兵士により五星紅旗が掲揚される。正門中央には毛沢東の肖像画が掲げられ、赤い城壁とオレンジ色の屋根が鮮やかなその巨大な門の姿は、多くの中国人にとって一生に一度は訪れてみたい観光名所である。
北京故宮博物院は、明の永楽帝が1406年から改築し、14年間かけて造られた世界最大の皇宮。明と清の計24代の皇帝が生活及び政治執務や儀式等を行った場所だ。72万平方メートル余りの敷地には、9,000室余りの部屋がある。とりわけ太和殿は「金鑾殿」と言われ、皇宮の絶対的な中心的スポットで、見逃せない場所だ。北京を訪れる観光客や、特に初めて北京に来る人には、故宮は必見スポットとされている。
頤和園(左下図)は1750年、乾隆帝が母の還暦を祝うために離宮として改造し、人工の「昆明湖」を中心に大小さまざまな宮殿が立ち並ぶ。昆明湖に沿って造られた長廊は長さが728mにも及び、梁には人物、花鳥風月などの山水、歴史、古典文学、神話などを題材におよそ14,000点もの圧巻の絵が描かれている。
環球影城
ユニバーサル・スタジオ・北京は、2021年9月に北京市の通州区に開園したテーマパーク。世界で7か所目で、現時点で最大規模のユニバーサル・スタジオ・テーマパーク(二つのホテルや商業施設を含む)。アメリカ文化と中国文化をテーマにしたアトラクションも設けられている。7つのテーマエリアで複数のアトラクションやランドマークを楽しめるほか、24の圧倒的な臨場感のショーを堪能することができる。
長城
"世界の七不思議"に数えられている長城は、西は甘粛省の嘉峪関に始まり、砂漠や草原、山々を越え、遼寧省の虎山に至るまで総延長は8,852キロ! 現在の形の長城は、秦の時代に各国で作られていたものをつなぎ合わせた「秦の始皇帝」がその始まりで、その後、特に漢、明時代に堅固な城壁が作られた。北京市内に比較的近い「八達嶺長城」と「居庸関長城」が人気。ユネスコの文化遺産に登録されている。「不到長城非好漢(長城に行かぬは男にあらず)」といわれる中国北京旅行に欠かせない観光スポット。
恭王府
清王朝の王府としてほぼ完全な形を留めていることで知られる。長編小説『紅楼夢』に登場する豪邸、大観園のモデルとも言われている。恭王府の邸宅と庭園は歴史が長く、清代の王府文化の奥深さと精華を含んでいる。“一座恭王府 半部清朝史(恭王府を通じて清王朝の歴史が垣間見える)”という一句が全てを表している。
天壇公園
天壇は明・清の皇帝が五穀豊穣を祈願し、天帝に報告した場所。420年に建設された中国最大&最古の壇廊建築物で、1998年世界遺産に登録された。上図は三層の屋根の頂に金色の火珠が煌く祈年殿。高さ38m、漢白玉の基壇上に立つ祈念殿は天円地方の思想を体現する建造物で、上部が円形に、下部や基壇が方形に構成されている。
ご当地グルメ
東来順火鍋は、原料選びから作り方、スープの隠し味、純銅の鍋だけを使うことなどなど、一つの飲食文化にもなっている。
北京ダックは良質食肉アヒルを材料にして、果物の木の炭で赤くツヤのある色焼き上げる。「天下の美味」と賞賛されている。
瀋陽故宮
遊牧民族や漢民族の文化が徐々に融合していくさまを反映した瀋陽故宮は、清朝の初代皇帝である太祖ヌルハチと、2代皇帝である太宗ホンタイジにより建立された皇城だ。1625年に着工し、 1636年に完成したもので、敷地面積は約6万㎡に及ぶ。300以上の部屋を持つ70以上の建物が建ち並び、満州族の威厳と風格が感じられる。内部には装飾品や武具などが展示されている。中国で完全な形で現存するたった2つの故宮(もう一つは北京故宮)のうちの一つで、豊かな満州民族様式と中国東北地方の特色を備え、北京の明清の紫禁城と双璧をなしている。
清福陵(東陵)
ヌルハチと皇后イエホラナの、松林に囲まれた陵墓で、市の東部に位置するため東陵とも呼ばれている。1629年着工、1651年完成。瀋陽の市街地から東へ15kmの山に囲まれた郊外にあり、参道には108段の石段がある。2004年に福陵を含む盛京三陵は「明・清王朝の皇帝墓群」としてユネスコの世界遺産に追加登録された。
張氏帥府
張作霖とその長男である張学良の官邸兼私邸。1914年に完成した。中院は中国伝統「四合院」の様式を採用している。また、ローマ様式の大青楼は国内でも美しい近代建築物のひとつである。主な建造物に、大青楼、小青楼、西院、四合院、関帝廟、張四小姐楼がある。中国伝統建築と西洋建築が入り混じった、建築当時の中国東北部の雰囲気が残っている。
ご当地グルメ
豚肉と酸っぱい白菜の漬物、豚の血を固めた「血腸」などを煮込んだ鍋料理「殺猪菜」は、東北地方でふるさとの味として愛される料理だ。
老辺餃子は地元グルメの代表格。190年の歴史を持ち、皇帝からもその美味しさを絶賛されたお墨付き。
鳳凰山
鳳凰山は丹東市鳳城市に位置する名山。「箭眼」と呼ばれる最高点の海抜は836m。遼寧省の四大名山(他は千山、医巫閭山、薬山)のひとつだ。切り立った岩肌を鉄製の手すりに頼って山頂へ登れば、眼下に広がる絶景が素晴らしい。透明ガラス床の登山道も見どころ。旧暦4月28日は鳳凰山縁日で、薬王と呼ばれる孫思邈を記念するイベントが開催される。
虎山長城
虎山長城が最初に着工されたのは1469年で、明朝時代の長城の東の起点である。現在は200m分が残っている。虎山長城は現在、櫓、狼煙台、望楼、戦台などの建物を含めて、1,250m分が修復され、明朝時代の長城の雄姿が復元された。展望台から対岸の農地を見渡せるほか、細い河を挟んだすぐ向かいが北朝鮮という場所もある。
鴨緑江断橋
中朝国境に架かる歴史遺産の「鴨緑江断橋」は、朝鮮戦争時にアメリカのB29の爆撃により破壊・寸断された。現在は遊歩道として整備されており、橋の折れた場所まで歩いていくことができる。北朝鮮側は建物が少なく平坦な土地が広がっているが、逆に中国側は高層ビルが立ち並んでいる様子を橋上から眺めることができる。また、隣の中朝友誼橋は対岸北朝鮮の新義州市へ繋がっており、鉄道・道路併用橋として使われていることから、双方を行き交う鉄道や車を間近に望むことができる。夜はライトアップされ、昼とは異なる風情を楽しめる。
ご当地グルメ
丹東は海鮮料理のほか、朝鮮風の焼き肉店など朝鮮料理店が多い。平壌冷麺・咸興冷麺に大別される朝鮮冷麺を見つけよう。これからの暑い季節にピッタリ。
丹東のローカルグルメといえば、とうもろこしの麺と具を炒めた麺料理「炒叉子」。
浄月潭景区
三日月のような形をしている浄月潭は、台湾にある日月潭の姉妹湖としても知られている。浄月潭の周辺に植えられた林は、長春最大の森林公園となっている。浄月潭に沿って湖の景色を鑑賞したり、木の桟道をゆっくりと散歩しながら、森林浴を堪能できる。この他にも、公園内には浄月潭スキー場や、北普陀寺などの観光スポットがある。
長影旧址博物館
李香蘭(山口淑子)がデビューした満映は、1955年、長春映画製作所(長影)へと改名。以来、中国における映画製作の一大拠点として発展し、数々の作品を中国社会に送り出してきた。中国の映画産業の発祥地として、現在は博物館へと変貌。建国初期から現在までの、中国映画史の成長と発展の道のりをイマーシブミュージアムで没入体験できる。
長白山・天池(吉林省白山市)
長白山は北朝鮮と中国の国境地帯にある火山。標高2,500m以上の峰が16あり、最高峰は2,744mの将軍峰である。鄧小平氏は長白山に登り、あまりの美しさに感動し「一生のうちに一度、長白山に登らなければ、大変後悔することだろう」と述べたと言われている。長白山頂上には天池と呼ばれる美しいカルデラ湖があり、直径約4km、周囲には白頭峰を含む峰々が屏風のように取りまいている。天池には未確認生物チャイニーズ・ネッシーが生息しているという噂があり、観光客による目撃情報もあるという。また、対岸の北朝鮮の様子は肉眼でもよく見える。
ご当地グルメ
1911年に創立された「鼎豊真」では、100種類余りの様々なお菓子が販売されている。揚げ餅、緑豆餅、油茶麺、麻花、八大件、京式月餅などが特に人気がある。
燻製にした豚肉を甘味噌、葱と一緒に厚めのクレープに挟んで食べる料理「燻肉大餅」。
中央大街
かつて「東方の小パリ」と呼ばれたハルピン。旧市街の趣が残る街並みの中でも殊に有名なのは、1898年に造られた中央大街。石畳が敷き詰められ、全長は約1,450m。沿道には当時のハルピンの建築様式による建物が並び、往時の欧米風の生活を感じさせる。ハルピンに行くなら、中央大街は必見のスポットだ。歩行者天国となっているので、車を気にせず、お店を眺めながらのんびりお散歩できる。紅腸(ハルピンソーセージ)のお店は、行列が出来ているところを探すのがポイント。夜はライトアップされ、屋台街が夜遅くまで賑わっている。
索菲亜大教堂
索菲亜(ソフィア)大教堂はハルピンを象徴するロシア建築。1907年3月、帝政ロシアの兵士の軍用教会として創建された。ハルピンの開拓期の写真をはじめ、絵画、教会堂などの模型が展示されている。高さは53.35m。ロシア正教会の極東における最大級の聖ソフィア大聖堂は、ここが中国であることを一瞬忘れてしまうほど見事な聖堂だ。
ハルビンビール博物館
2014年に開館した博物館は、ハルビンの街と共に成長してきたハルビンビール(1900年創設)の歴史と、世界各地での展開・発展ぶりを画像・実物などで展示。子供が遊べる施設も設けているほか、工場見学もできる。観覧後には、ビアホールにて半券を提示するとビールを飲むことができる。1900年当時のビールと最新のビールを飲み比べてみては?
ご当地グルメ
歴史風情を感じる看板と、素朴なおいしさの馬迭尓氷棍。程よい甘さとコクが特徴の、変わらぬ昔ながらの味。
1897年にリトアニア人が作ったと言われる「紅腸」。外形に皺が多いのが特徴で、お土産としてもよく選ばれている。