-
上海の名物女将、全員集合 その②
人気者、ベテラン、新星、知る人ぞ知るあのひとまで、この夏会いたい女将を続々紹介
厳暑でお疲れ気味のアナタに、ひと時の癒しを与える女将のおもてなし。いつも温かな笑顔で迎えながらも、立派に店を切り盛りする健気な姿に、今夜もまた、逢いたくなる。百花繚乱、上海を彩る“花”たちが一気に登場!
上海名物女将⑦
赤坂うまや 静安本店 店長・中井 景子さん
九州料理の名店の店長は、
心配りも抜群の九州女性
九州の郷土料理を揃える東京・赤坂の名店「赤坂うまや」。現在、市内に5店舗を構える人気ぶりだが、2012年の上海進出当初から立ち上げ要員として日本より駐在し、2号店・3号店の開店にも関わった中井さんは、同店のゆるぎない評価を支えるキーマンと言える。今年3月より静安本店の店長に就任し、おもに日本人ゲストの対応に尽力。多様な個室を揃える本店は、接待や会食など大切な席に利用するゲストが多いこともあり「日本人店長が、失敗のない一席を支えてくれる」と好評だ。九州女性らしい細やかな心配りのもと、郷土料理を堪能する至福の時を。
焼き鳥 14元~
「チキン南蛮」68元、「さつま揚げ」58元など九州といえばの名物料理を豊富に揃えるが、「鶏もも炭火焼」など焼き鳥メニューがイチオシ。
【中井 景子さんのプロフィール】
福岡育ち。「赤坂うまや」を手がける「JR九州フードサービス」に勤務10年。東京店でも副店長を務めた。上海では、淮海店の店長などを経て、現在は静安本店店長
※店舗詳細は、
上海名物女将⑧
光琳 別館 女将・美穂さん
和室に似合う日本人女将は
会話もお酌もお手のもの!
日本の有名懐石店で腕を振るった日本人料理長が在籍する、全室が畳敷き個室の本格料亭。一室ごとに風情を変えた和の空間は、ここが上海だということを忘れそうなほどだ。そんな落ち着いた空間に似合う着物姿で出迎える美穂さんは、同店の女将として日本より召還されて1年3カ月。「敷居が高いと思われがちですが、接待はもちろん、友達どうしの気軽な飲みの席でも利用してほしい」との思いから、積極的にゲストに声をかけるなど、リラックスして過ごせる雰囲気作りに努める。「会話もお酒も大好き」という女将がいれば、料亭がもっと身近になりそうだ。
松茸入り酒の肴セット 180元
季節によって内容が変化する「酒の肴セット」に、7月より松茸メニューが登場中。ビールまたは焼酎1杯付きで180元と、お得に本格料亭の味を満喫できる。その他、「季節の懐石コース」280元~/名もおすすめ
【美穂さんのプロフィール】
生まれも育ちも東京・新宿という都会っ子。日本での会社勤めを経て、昨年より女将として上海へ。「右も左も分からないまま来ましたが、女将として、毎日刺激的に過ごしています」と笑う。「日本に帰ったような気分になってもらうこと」を日々心掛けているとか
※店舗詳細は、
上海名物女将⑨
もとや 2号店 店主・りささん
2号店も堂々オープン!
古北エリアの頼れる女将
新漁東路に建つ1号店に続き、古北・万科広場内という好立地に2号店もオープンした和食居酒屋。両店を忙しく行き来する店主のりささんは、2店舗を立派に切り盛りしながらも、いつも華やかなオーラをまとう理想の女性。「スタッフの成長が一番の喜び」と話す頼れる性格で、料理長とともに日本に出向いて和食の調査を行ったり、常連客のリクエストに積極的に耳を傾けるなど、理想の店追求にも余念がない。7月より2号店では「牛すき重御膳」といった贅沢なランチセットがスタート。日本の定食屋を思わせる安定の味わいも、女将の努力の賜物だろう。
特選和牛種盛り合わせ・すき焼き 428元
2号店では、夏こそスタミナたっぷりのすき焼きを! A5・A4・A3・A2ランクの上質な和牛種と野菜、〆のうどんもセットに。その他、「スタミナ豆腐」35元など、お手頃価格の居酒屋メニューも揃う。1号店では各種並ぶおばんざいが自慢
【りささんのプロフィール】
安徽省出身で、女将歴は3年半。スタッフからの信頼も厚い。普段は1号店と、今年5月にオープンした2号店を行き来し、オーダーを取ったり、料理を運んだり、また得意の日本語を活かして、日本人客からの電話に対応したりと忙しく過ごしている
※店舗詳細は、もとや 2号店
上海名物女将⑩
花水木 オーナー・アキさん
ビンゴ広場に開店したばかり
ヘルシーレストランの看板娘
7月にビンゴ広場内に登場したばかりの創作和食レストラン。目にも楽しい美しい盛り付けと、栄養バランスを意識したヘルシーメニューが特徴だ。オーナーのアキさんは、同店のコンセプトにぴったりのハツラツとした印象。オーダーを取ったり、メニューを運んだりするほかに、同店自慢のコロッケなど料理を手作りすることも。学生時代より金融業界まっしぐらだったそうだが「食べるのも作るのも好きなので、いつかは自分の店をやってみたいと思っていた」と話す。「クリームチーズ西京漬けと自家製いぶりがっこ」35元など、食通らしいセンスが光るメニューを目指そう。
花水木サラダ 68元
美と健康にきく、身体が喜ぶサラダ。タコ、エビ、海藻マリネ、トマト、紫キャベツ、パプリカ、クルミなど、20種類以上のヘルシー具材が詰まった宝石のようなサラダ。スプーンでミックスしていただこう
【アキさんのプロフィール】
浙江省出身。大学の金融学科を卒業後、投資金融会社に7年勤務し、和食店をオープン。今年7月より「花水木」としてリニューアル。大学で日本語も学んだとかで語学堪能
※店舗詳細は、
上海名物女将⑪
おもてなし 女将・瑛美さん
浦東きっての名物女将が
温かな笑顔でおもてなし
世紀大道エリアで常連を集める気さくな居酒屋「おもてなし」。「仕事で疲れたとき、癒しを求めて帰ってきてくれるような、家のような店を作りたかった」と、女将の瑛美さんは話す。その言葉通り、日本の家庭料理を彷彿とさせるメニューの数々と、こじんまりとした空間、そして、いつも柔らかな笑顔で迎える女将の存在が一体となり、毎日でも通いたい同店の魅力を作っている。「頻繁に訪れても飽きないように」と、なじみ客に希望のメニューを聞いて厨房側と相談を重ねるなど、細やかな努力も欠かさない。浦東の“第二の家”は、今日も温かくもてなしてくれる。
自家製ハンバーグ 45元
飲みはもちろん、食事目当てでも◎なのが、同店のうれしいところ。自家製ソースでまろやかに仕上げたハンバーグ2つセットは、ふわふわジューシーな食感が食欲をそそる。大人にも子どもにも人気の品だ
【瑛美さんのプロフィール】
湖北省出身。飲食店の店長を9年ほど務めた後、念願の自分の店として、同店をオープンさせた。日本語は独学。「日本人の常連さんと話しながら自然と覚えたので、言葉が少し男っぽいと言われます(笑)」
※店舗詳細は、おもてなし
上海名物女将⑫
割烹 牛膳 オーナー・EVAさん
有名割烹が手がける新店の女将は、
調理師会の副理事も務める才女!
予約制の高級割烹として名を馳せる「割烹 脇」の隣に、7月に開店した姉妹店「牛膳」。厳選牛肉を駆使した料理で構成されるコースと、若くしてオーナーとして敏腕を振るうEVAさんに注目が集まる。北京大学卒業で、大手日系商社を経て、現在は2店舗の女将であると同時に、レストラン協会の常務副理事などを兼任。国際会議にも出席する正真正銘の才女だ。上海きっての名割烹の格式は、こんな稀有な女将が支えている。
牛膳コース 380元~
牛肉を多彩に味わえるコースは、牛肉有馬煮などが盛られた前菜、牛肉叩き、牛タンシチュー、三角バラ プライム、牛肉蒸しご飯と、魅惑の肉づくし! その他、焼肉などの単品も用意
【EVAさんのプロフィール】
上海出身、北京大学卒業。日系商社に9年間勤務した後、「割烹 脇」をオープン。現在「上海市レストラン協会・日本料理専業委員会」常務副理事、「日本調理士相互自治会上海支部」副支部長としても活躍中。モットーは「コピーできない店を作ること」
※店舗詳細は、