キーマンインタビュー

上海凱迪迪愛通信技術有限公司
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上海凱迪迪愛通信技術有限公司

  • エリア:浦東

董事総経理 中川 誠一 氏

通信とデジタルの融合で
最適なICT環境を提供し
中国ビジネスを支援する

上海を中心に中国ビジネスを展開する日系企業を対象に、現地事業者の提供する中国国内ネットワークやデータセンターおよび運用保守サポート、セキュリティをはじめとした幅広いICTソリューションサービスをワンストップで提供する「上海凱迪迪愛通信技術有限公司(KDDI Shanghai)」。遥かに早いスピードでデジタル化が進むこの中国で、最適なICT環境の構築に尽力する同社董事総経理である中川氏に話を伺った。



世界規模のグループネットワーク

KDDI上海は、中国に進出している日系企業様が競争力をもって本業に注力していただけるようにICT全般のご支援をしております。具体的には中国域内の拠点間を結ぶネットワーク環境の見直し、仮想ネットワークの構築、AWS、Alibabaなどのクラウド環境の導入、サイバーセキュリティ法対応、等級保護取得支援、ヘルプデスクやICT運用保守などの「ICTインフラソリューション」です。また、近年は最先端のデジタル技術を積極的に取り入れて、新しいワークスタイルを追求していく「スマートオフィスソリューション」の推進や、デジタル技術を活用した工場のスマート化、カーボンニュートラル対応、オフィス内での業務効率化のためのRPA、AI導入、物流DXなどの「DXソリューション」など多岐にわたるサービスを提供しています。
 KDDIグループはグローバル全体で100拠点以上展開しております。中国国内は約20のサポート拠点を設けておりますが、グループ内でこれほどの拠点を展開しているのはこの国のみです。日系企業様が最も多く進出している中国は、弊社にとっても重要な国と位置付けていると同時に、無限の可能性を秘めていると考えております。
 1983年6月に北京事務所を設立し、約40年近く国際通信のサポートをしてまいりました。2000年5月に上海電信との合弁会社「上海凯訊通信工程有限公司」を設立し、2001年10月に北京にKDDI中国を、2003年1月に広州にKDDI広州を、2009年8月に上海にKDDI上海を設立しました。KDDI上海の拠点としては、上海本社に加えて、蘇州分公司、常熟事務所、武漢事務所、成都事務所、データセンターの上海NOCの計6拠点を有しております。

新たなワークスタイルで逆境を乗り越える

上海で生活している皆様も実感されていると思いますが、中国のデジタル化は凄まじいスピードで進んでいます。2021年11月にオフィスを前灘へ移転するに伴い、デジタル技術の実証実験を行う場としました。
この新しいオフィスにはさまざまなデジタル技術を取り入れ、新しいワークスタイルの検証をしております。これまで50社以上の日系企業のお客様に実際に見学もしていただいております。こうした取り組みは本社でも評価されており、中国初の取り組みとして他国へロールアウトしていくモデルが今後も増えていくのではないかと考えております。また、2021年8月より「KDDI Open Innovation Fund」の担当者も上海事務所員として新たに駐在し、調査を含めた中国のスタートアップ企業への投資を加速させております。
 設立当初は国際通信や中国域内通信のサポート、「Telehouse」というブランドで展開しているデータセンター事業が主でしたが、デジタル化やデータ活用が企業の競争優位性につながっていく現在においては、新たなソリューションの開発が必要と考え、スマートオフィスソリューションや工場・オフィスのDXソリューションなどを提供し始めました。このスマートオフィスや工場・オフィスのDXソリューションは、お客様から「ありがとう」をいただく機会が非常に多いと感じる分野です。こうしたお声をいただけるということは、それだけ求められているソリューションであり、市場や顧客ニーズにあわせて変化し続け、お客様起点で考えていかなくてはいけません。
 皆様の記憶にいまだ根強く残る上海のロックダウンは、私達の事業環境に対して大きな苦労を要しました。幸い、自宅でも会社とほぼ同じ環境で仕事ができるようなリモート環境を全社員に配備していたことと、社内の業務プロセスの大多数をデジタル化していたため、業務の遂行においては大きな問題はなかったと考えておりますが、当初予定していたお客様のプロジェクトが中止や延期するなどで、事業にも影響がありました。しかしながら、私達が実践しているリモートワークやデジタル化などの仕組みや事例をロックダウン中にWebinarを通じて紹介することで、お客様からも導入したいとの声を多く頂きました。大きな困難があっても諦めず、知恵を出し合ってしっかり考えること、これが重要だと思っております。

上海で働くビジネスパーソンのために

社員のパフォーマンスを最大限に引き出すために、先述した弊社のスマートオフィスソリューションをご導入頂く機会が増えております。現在のように、出社と在宅勤務のハイブリッド型になってくると、全従業員の固定席を持つ必要がなくなります。固定席を持たずに、自分の好きな席で働けるフリーアドレス化を進め、空いたスペースで社員同士が会話するためのリフレッシュスペースを設置していくことをお勧めしております。また、集中できるような個室、Web会議専用の部屋を用意するなど、働き方の変化に応じてオフィス自身もアップデートしていく必要があると感じています。スマートオフィス化を施した私たちのオフィスへの見学を希望される方はぜひご連絡ください。お待ちしております。
 また、中国が進める3060ダブルカーボン(双炭)の実現に向けて、工場やオフィスのCO2排出量の可視化ソリューションを提供し始めました。CO2排出量を削減するにも、現在どれぐらい使っているか分からない状況では削減することはできません。弊社のソリューションを使うことで簡単に可視化が可能であり、多くのお客様からご相談を頂いている状況でございます。私達の取組みが3060ダブルカーボン実現に少しでも貢献できればと思っております。
 これからも共に考え、共に歩み、共に成長する事で豊かな社会の発展へ貢献をスローガンとして、通信とデジタルの力を融合させ、お客様の、そして社会の課題解決に役立つ「デジタルサービスプレイヤー」を目指して参ります


2018年4月にKDDI上海の董事総経理として着任し、KDDI上海事務所の首席代表も兼務しています。中国のスピード感には驚かされることが多々あります。どちらが良いかというのは意見が分かれるところと思いますが、今ではこのスピード感が心地良く感じられるようになってきています


KDDI上海のオフィスエントランス



PROFILE

プロフィール 
Seiichi Nakagawa

1967年生まれ。神奈川県出身。1991年日本高速通信入社。20代後半から12年間の名古屋勤務。名古屋時代は自動車メーカー担当の営業部門に所属。KDDとの合併を経て、その後、本社でグローバル事業を推進する部門に異動。2012年~14年までKDDIアメリカにて副社長として駐在。帰任後、本社グローバル営業推進部長を経て2018年4月から現職。



中川さんをさらに知る

休日の過ごし方

一向に上手くなりませんが、ゴルフ。中国内各地の有名ゴルフ場でプレーできたことは大きな財産となっています


リフレッシュ方法


小田原市出身なので伊豆や箱根が近く、ドライブでリフレッシュします。20歳で初めて車を購入し、現在8台目。車は魅力的です


会社イベント


社員旅行は海南島でパーティー。JTBさんがサプライズで用意して頂いたサイネージに一同感激。黄山登山も良い思い出

上海凱迪迪愛通信技術有限公司

住所 浦東新区海陽西路555号前灘中心23楼04単元 MAP
電話 021-6391-7777*101

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