キーマンインタビュー

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大連大陽日酸気体有限公司
董事 総経理 伊藤 信太郎氏 2022年11月号
産業発展と社会課題解決に
貢献する企業であり続ける
産業ガスのプロフェッショナルあらゆる産業の発展に広く貢献
当社の中国での創業は1995年(設立は1993年)で、大連の有力国営企業との合弁からスタートし、大連のみならず、中国華東地区・東北地区を中心にグループ企業の海外現法も含め、現在は17社まで発展しています。中国は「世界の工場(輸出主導型)」から「世界の市場(内需主導型)」への転換が進んでいますが、いずれも素材原料消費地として非常に魅力ある市場であり、消費地立地(地産地消が基本)のビジネスモデルである産業ガス事業が貢献できる重要な拠点と位置付けています。
顧客志向の事業を柔軟に展開価値あるガスソリューションを提供
当社中国東北地区の事業は、それぞれ異なる機能でありながら、一体経営体制を確立している3つの現地法人で構成しています。①大連大陽日酸気体有限公司:産業ガス販売会社 。②大連長興島大陽日酸気体有限公司:産業ガス(液体 酸素/窒素/アルゴン)生産工場。③撫順大陽日酸気体有限公司:ヘリウムガス充填工場。また、中国統括会社(投資性会社)である大陽日酸(中国)投資有限公司も大連長興島に会社登記しております。
私は、2018年9月より、大連長興島大陽日酸気体に副総経理として赴任し、経営管理業務に従事しておりましたが、2021年4月より、大連大陽日酸気体、大連長興島大陽日酸気体、撫順大陽日酸気体の3社兼務の董事・総経理に、同時に大陽日酸(中国)投資の常勤董事に任命されました。異なる機能の会社を一体経営することは、それぞれの目標や課題、そして発生する問題も異なるので、“集中力”と“判断力”、そして“報告・連絡・相談を良く聴く力”を非常に重視して対応しています。
もちろん、中国で事業展開する上で、時には信じられないほどの困難や課題にも直面しますが、必ず基本に立ち返り、“顧客にガスを安心・安全・安定的に供給するインフラ企業として、我々は社会的責任を担っている”と口に出し、“顧客へのガス供給を切らさない”為に我々は何をすべきか?を考え、最適な解決策を導き出しています。これは当社グループ理念である「The Gas Professionals」に基づく世界共通の基本行動です。一方、中国、特に東北地区ならではの特徴を活かした事業展開として、昨年より“遠隔地取引”にも積極的に取り組んでおります。
“産業ガスは地産地消が基本”と前述しましたが、当地に留まらず、東北人特有の交友ネットワークを通じて遠方企業様よりお声がけ頂き、引合→交渉を経て受注に至り、山東省や浙江省、安徽省、そして広東省などの遠方でも産業ガスを現地調達し、当社が顧客工場敷地内に構築したガス供給設備に納入するだけでなく、メンテナンスやトラブル対応まで補完するビジネスモデルを確立しています。また、こちらも昨年より当社中国グループ企業唯一の“マーケティング部門”を立ち上げ、東北地区を中心としたガス需要調査に加え、当社本社国際マーケティング部門と連携し、中国企業の海外進出情報収集・初期アプローチにも注力しています。今後、更なる遠隔地取引と需要調査を進め、有望地域があれば、拠点進出も検討する所存です。
躍動する成長市場で更なる成長へ
液体 酸素・窒素・アルゴンの生産工場で、中国東北地区でも有数の高純度・貯蔵能力を誇ります。多い時では、一日数十台のタンクローリーが列を成して液体ガスを充填され、大連市内・遼寧省内さらには河北省などの近隣の省からも引取に来られています。
PROFILE
Ito Shintaro
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大連大陽日酸気体有限公司
℡(0411)8762-2259
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