キーマンインタビュー

野村信息技術(大連)有限公司
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野村信息技術(大連)有限公司

董事 総経理 日高 直行氏 2022年1/2月号

日々品質向上に取り組み
効率化や適正化を図り
事業継続力を強化する


品質向上に注力して10年バックオフィス業務を着実にこなす


 野村グループは、グローバル金融サービス・グループとして、世界30カ国・地域を超えるグローバル・ネットワークを有しています。国内外のお客様に付加価値の高い商品・サービスを提供しています。野村グループは、グローバルな金融サービス・グループとして、欧米アジア 30カ国を超えるネットワークを有しています。「金融資本市場を通じて真に豊かな社会の創造に貢献する」という社会的使命のもと、投資家と企業などの発行体をつなぎ、リスクマネーの循環を後押しすることで社会や健全な経済の発展に貢献しています。
 野村信息技術(大連)有限公司(NIT大連)は野村ホールディングス100%出資の独資企業として、日本国内のバックオフィス業務を大連で担当しています。現在、大連アセンダスITパークのワンフロアを借りており、私以外では現地の正社員のみ250名前後が在籍しています。そのうち、コーポレート部門およびマネージャー層が40名ほど、オペーレーターが200名強ほどいます。業務の主な内容は野村グループ、主に野村證券のバックオフィス業務です。
 具体的には、野村證券のお客様の各種口座処理や営業経費の入力・照合など、国内支店の事務内容をこちらで処理する業務が大きな割合を占めています。それ以外には、野村グループ内の経費などの関連業務や、野村信託銀行の業務の一部もBPOに特化して対応しています。
 弊社は2011年1月に設立され、今年で11年目となります。人材とコスト、ビジネス環境の三つをバランス良く満たす大連が魅力的だったことと、大連市政府が日本企業に対して積極的な誘致を実施していたことから、最終的に大連に決めました。これまで11年の歩みを振り返ると、ビジネス領域を広げることよりも、野村證券内の業務を大連で着実にこなし、品質向上に日々注力してきたと言えるでしょう。長年の努力の甲斐もあって、品質に対する高い信頼を勝ち得ています。


社員一人ひとりの成長に注力エンゲージメントを高める


 私は去年の5月に大連へ赴任してきましたが、入国後1カ月間はコロナ対策のための隔離をしました。正式に着任したのは6月10日です。これまでは日本の各都市の営業拠点を回ってきたのち、人事部に在籍後、今回大連に赴任しました。海外勤務は初めてのため最初は多少不安もありましたが、いざ大連に来てみると、環境に恵まれ、料理も美味しいのが印象的でした。中国語を勉強し始めましたが、幸い弊社は日本語を用いて業務を行っていますので、不便さは特に感じていません。生活面ではほとんど困っていませんが、強いて不満を挙げれば、食費が思ったほど安くありません。特に日本料理は日本とあまり変わりません。街は賑やかで高級車が行き交うなど、大連の発展ぶりが伺えます。
 野村グループは日本、米国、欧州、アジアで主にビジネスを展開しています。オフショアのバックオフィス業務は、大連の他にはインドで行っています。大連は日本語、インドは主に英語での業務を担っています。ミドル・バック系業務はデジタル化と効率化が求められます。日本語を前提とした業務は、日本語人材の豊富な大連において行うことがコストや業務精度の観点からメリットがあるものと考えています。
  野村ホールディングスは金融関連の業務を手掛けているため、コンプライアンス、コンダクトに関する意識は相当高い水準にあり、弊社にも同等の要求が求められています。弊社は主に日本語で社内への情報発信を行っています。多くの社員が日本語を理解できますが、日本語の理解が不十分な少数の社員のために、中国語訳での周知にも取り組んでいます。社員全員にコンプライアンス、コンダクトの重要さを浸透させています。
 アウトソーシング業界は人材の流動性が高いため、特に、豊富な経験を積み、組織のマネジメントができる優秀な人材の確保が課題です。コアメンバーを中心に、満足度を高く保って弊社で働き続けてもらうべく、処遇面のみならず、その他の福利厚生や評価体系等を含め総合的に検討を進めています。野村グループの最大の財産は人です。社員一人ひとりが自らの持つ能力や個性を十分に発揮し、活躍するためには、心身ともに健康であることが重要です。
 これからのアウトソーシング・ビジネスには、業務プロセス、業務フローの見直しだけでなく、DXの利活用が不可欠です。社員に対して、作業前には人員能力アップのために継続的に教育を実施し、トライアルテストをして理解度を確認しているほか、作業中には注意事項を随時共有しています。作業後には品質意識向上のための教育、品質改善活動の展開、及び作業スキルアップのトレーニングを実施しています。 


足元をしっかり固め力を蓄える


 2021年11月に発生したコロナ感染症に伴う防疫対策には細心の注意を払っています。社内での防疫体制は当局の指導の下で常に厳格に運用していますが、弊社のみで完結することではありませんので、業務委託元(クライアント)へはこちらの状況についてきめ細かく伝え、不測の事態にも連携して対応できる準備をしています。情報セキュリティ体制についても、より強固なものとすべく対応しています。ともすればルーティン化、形骸化しかねないチェック体制を実質的な効果があるものとするべく運用面を強化するとともに、現行のセキュリティ体制そのものを日本のコンプライアンス部署等と連携して見直し、強化を図っています。
 野村グループにおける日本語でのバックオフィス業務のオフショア拠点として、また、野村グループの中国国内における証券ビジネスも上海を拠点に増え始めており、新たなステージにチャレンジすべく、フラットなスタンスで幅広く検討し、取り組んで参ります。



去年6月に赴任して1ヶ月ほど経ち、仕事に慣れ始めた頃に社員と一緒に撮った写真。みんな若くて活力のある社員です。若い社員と一緒に仕事をすると、心も若くなります。この日は白シャツ指定で撮影しました。



PROFILE
Hidaka Naoyuki

1969年生まれ、愛知県出身。早稲田大学法学部卒業。1994年野村證券株式会社に入社し、2021年6月10日、NIT大連に正式着任。日本国内で数多くの地方に赴任してきたことから、様々な街に行くことが好き。日本で思い出深いのは、新潟市と大分市。いずれの街も海が近いため海鮮料理が非常に美味しく、温泉も豊富でプライベートが非常に充実していた。


<日高さんをさらに知る>


趣味の釣り


沖縄の石垣島へ旅行した際、サバ二船に乗って釣りを楽しんだ時の写真。遊び程度でルアー釣りをしたので、釣れた時はとても驚いて嬉しかったです。船から上がったあと、その場でさばいて刺身で食べました。


ラフティング後のバーベキュー


群馬県の高崎市赴任時、会社のメンバーとラフティングに行ってバーベキューをした時の写真。ラフティング後のバーベキューでしたので、お腹も減っていてとても美味しかったです。


家族旅行


家族でロンドンへ旅行した時の写真。8月に行きましたが日本に比べて気温や湿度もそれほど高くなくとても過ごし易かったです。博物館の入館料が無料で写真も自由に撮影できたのでいろんな写真を撮りました。


野村信息技術(大連)有限公司

大連市高新園区匯賢園7号9階
℡(0411)3975-9666

野村信息技術(大連)有限公司

住所 辽宁省大连市高新园区汇贤园7号9楼 MAP
電話 0411-3975-9666

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