キーマンインタビュー

盟世熱線信息技術(大連)有限公司
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盟世熱線信息技術(大連)有限公司

董事 総経理 森尾 政信 氏 2021年8月号

会社の競争力を向上させ
人と社会の可能性を広げ
心躍る価値を提供していく


日本同様の高品質なサービスを提供


 盟世熱線信息技術(大連)有限公司は、日本のBPO事業者である「りらいあコミュニケーションズ㈱」の100%子会社として2012年4月に設立されました。りらいあコミュニケーションズは、グループで中国大連、フィリピン、ベトナム、タイなどアジア圏に複数の拠点を構え、オフショア拠点として、各国の強みを生かした業務を切出し、遂行しています。その中でも当社は、日本国内企業向けBPOサービスで培ったノウハウを活用することでBPO事業を主軸に「BOO」、「SSO」、「DEO」、「コールセンター」業務をビジネス領域として事業展開しています。
 大連は、歴史的にも日本にゆかりのある土地であり、中国国内で最も親日の都市と言われ、日系企業が活動しやすい環境に恵まれています。また、大連は日本語能力の高い人財が東北3省から集まるため、優れた日本語能力を持った人財が豊富です。当社従業員の日本語能力試験N1・N2資格の保有率は全社員の6割を超えており、高い日本語能力を武器に、日本語を使った音声業務・非音声業務を行っています。何よりも、日本で使用しているオペレーション品質シートを利用して基準を満たすことで日本と同等のオペレーション品質を達成しています(チェック項目は150項目以上)。 日本国内の経済成長が鈍化する中、世界第2位の経済規模に成長した中国市場は無視できない存在です。また、現在の日本国内の状況は、「同一労働、同一賃金」で高騰する労働賃金、減少していく労働人口、今後労働者の高齢化が進んでいく中で、当社の平均年齢は29歳と非常に若く、会社としてのポテンシャルの高さを感じています。また、大連は地震や台風がほとんどない為、業務継続性に適しています。そして、日本との時差が1時間しかなく、(コロナ禍でなければ)日本との往来にも優れた位置にあります。他アジア圏との業務連携を考慮すると大連は日本の地方拠点と同等以上の品質と価値を持ち、アジア圏業務のハブとなる可能性があると考えています。


活力のある組織風土を醸成する


 2020年1月に総経理として着任し、本来であればオフショア拠点としての強みをより一層高めるために、日本からの業務移管を強く推進すべく信念を持っていました。しかしながら、2020年2月春節以降のコロナ禍の影響を大きく受けました。そのため、社内改革に取り組もうと、足元の既存業務の品質改善、各オペレーションチームのミッション策定、ハード面・ソフト面での情報管理の徹底強化、日本語教育の強化、採用情報の収集、現地管理者層社員への経営理念の教育に取り組みました。
 個人情報の取扱いで今春、日本企業が中国から業務撤退することが日本ではニュースとなりました。当社も、情報管理は創業以来細心の注意を払って管理徹底してきましたが、改めて個人情報の管理を始めとするセキュリティー管理の棚卸を実施しました。その結果、業務管理方法や業務プロセス管理の中で、日本本社の認識と若干の齟齬を発見できました。大きな問題はありませんでしたが、今後より一層のセキュリティー管理の重要性を従業員にしっかりと根付かせていかなければならないと感じました。
 また、スタッフの日本語能力のバラつきが課題だと感じています。そのため、昨年発足させた品質管理チームによる、日本語研修カリキュラムの充実を図り、社内研修を通じた日本語能力を身に付ける仕組み作りを行いました。なお、社内で日本語検定試験(N1、N2)を年2回、毎年実施しています。さらに、管理者との面談を半年毎に行い、管理者の能力を直接把握しています。情報管理の必要性を納得いくまで説明する事はもちろんですが、語学力、職務経歴等様々なヒヤリングを通して今後の業務体制の参考にしています。お客様企業やエンドユーザーへ貢献していくことはもちろんですが、盟世熱線信息技術(大連)有限公司として1人1人の社員が日々成長し続けてほしいと考えています。 思い描くキャリアプランは人によって様々です。その多様性に応えるための教育制度を当社では用意しています。


高付加価値サービスの提供に挑む


 日本国内企業向けにオフショアBPOサービスを提供することを目的に設立しました当社は、コストメリットと優秀な人財を活かし、今は簡易的なBPO業務から、日本語能力を必要とするハイレベルなBPO領域にシフトしていきました。今後は大連にとどまらず、日本国内のオペレーションや海外拠点のオペレーションと連動させる事でグループシナジー効果を更に発揮させていきたいと考えています。オフショア拠点として、音声業務の取組みに注力し、コールセンター業務を中心とした高度な日本語サービスを拡大させていきたいと考えています。また、日本語を使ったメール、チャット業務などにおいて、大連で日本からそのまま移管できる安心なオペレーションを目指しています。BPOにおいては、単純作業からソリューション提案領域にシフトしていきたいと考えています。
 BPO事業は、突き詰めれば人件費の差引分を利用したビジネスです。大連の賃金は極端に高騰しているわけではありませんが、中長期的には見逃せない問題です。コストだけを武器にしていては行き詰まります。こうした危機感から、BPO事業者はサービスの高付加価値化に舵を切る必要があると思います。「当社らしさとは何か?」を追求し付加価値を創造しオンリーワンで突き進んでいける強みを備える必要性を感じています。当社基本理念として、「使命感」と「4つの誓い」を掲げています。これは、りらいあコミュニケーションズ㈱と理念を共有し、当社の行動基準としています。設立以来、様々な業種業態のお客様企業(日本企業)のビジネスをお手伝いしてきたことで、当社も一緒にお客様企業と成長できたと感謝しています。従業員とその家族の為に、これからの10年を大切に当社は成長していきたいと思います。



毎年実施していた新年会もコロナの影響で残念ながらクライアントの皆さんをご招待する事が出来ませんでした。今年はその代わり従業員のみで昼食会を実施しました。和気あいあいと楽しく食事会を開催する事が出来ました。



PROFILE
MASANOBU MORIO

1969年生まれ、高知県高知市出身。1998年りらいあコミュニケーションズ㈱(旧社名:もしもしホットライン)に入社。主にオペレーション管理をメインに、北海道、金沢、沖縄、都内のセンターで勤務経験を積む。2020年1月より盟世熱線信息技術(大連)有限公司の総経理として着任。


<森尾さんをさらに知る>


家族の支えに感謝


2妻と子供2人が日本にいます。大連駐在になってからは、微信のTV電話を利用して家族とはよく会話し寂しさを紛らわしています。なんだか日本で一緒に暮らしていた時よりも妻と子供達が優しく感じます(笑)。


趣味のダイビング


沖縄へ長期出張の期間、休みの日はいつも海にダイビングに行ってました。本州には無い海の透明感と空の青さが、とても印象深いです。大連でもチャンスがあればダイビングに出かけたいと思っています。


会社のメンバーとマラソン


会社のメンバーと一人2キロをリレー方式でバトンを繋いでタイムを競う部に参加しました。日頃の運動不足会解消にはもってこいでした。マラソン大会後の築地でのもんじゃ焼きとビールがこれまた格別でした。


盟世熱線信息技術(大連)有限公司

高新園区軟件園東路40号軟件園23号楼502室
℡3999-0620

盟世熱線信息技術(大連)有限公司

住所 辽宁省大连市高新园区软件园东路40号软件园23号楼502室 MAP
電話 0411-3999-0620

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