キーマンインタビュー

三井住友海上火災保険 (中国)有限公司
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三井住友海上火災保険 (中国)有限公司

  • エリア:陸家嘴

董事・総経理 菅 匡彦 氏

高度なリスクソリューションや
高付加価値サービスの提供で
社会の発展に貢献する


中国の損害保険市場において外資系損害保険会社としてトップクラスに位置する「三井住友海上火災保険(中国)」。先進技術を活用した、高度なリスクソリューションや高付加価値サービスをご提供することにより、社会の発展に貢献するための取組を菅氏に伺った。



日系損害保険会社収入保険料第1位

 弊社はMS&ADインシュアランスグループの中核事業会社である三井住友海上火災保険株式会社(以下「MSI」)の全額出資の現地法人です。1993年に上海事務所を設立、2001年に上海支店として営業を開始し、2007年現地法人化により三井住友海上火災保険(中国)が発足しました。その後、2008年の広東支店を皮切りに、2010年に北京支店、2011年に江蘇支店、蘇州営業サービス部及び深圳営業サービス部、2013年に上海営業部を開設し、順次拠点網を拡充して参りました。
 財産保険、賠償責任保険、貨物保険などの商品を通じて、日系企業の皆様に「様々なリスクに備えた最適な保険のご提案」、「迅速・正確・丁寧な事故対応サービス」をご提供することで、各種災害によるお客さまの経済的損失を軽減し、安定した生活と活発な事業活動を支えています。
 2004年に太平洋保険グループと戦略的包括提携関係を締結し、多方面の分野で提携関係を築き、中国の保険業界全体の成長に寄与しながら持続的な成長を実現してきました。また、中国の日系損害保険会社の収入保険料においては1位を維持しており、健全な経営と親会社の磐石なサポートのもと、S&P社から13年連続で「A」格付を取得するなど、高い収益性と財務の健全性を維持しています。
 現在、MSIGグループは全世界42カ国・地域にネットワークを有し、特にASEAN10カ国のすべての国で元受事業を行っている唯一の損害保険会社であり、この強みを生かして、積極的に中国の保険会社と提携し、海外に進出する中国企業のリスクマネジメントをサポートしています。

最新技術を活用した新たな試み

 従来型の保険の提供だけではなく、高度なリスクソリューションや高付加価値サービスの提供に注力しています。2020年には上海市保険取引所、上海市商務委員会との協力により、最新の科学技術・金融技術を積極的に利用し、ブロックチェーン技術を活用した「スマート国際貿易保険プラットホーム」を開発。「迅速・便利・安心」な国際貨物保険付保サービスを提供することで、上海市の「5つの中心」(国際金融中心、国際貿易中心、国際水運中心、国際経済中心、国際科学技術イノベーション中心)の推進に貢献しています。
 上記のみならず、新型コロナの影響によるビジネス環境の変化に伴う「サイバーリスク対策サービス」と「BCP(事業継続計画)整備コンサルティング」も多くの日系企業の皆様に大変ご好評頂いています。
 中国の日系損保としては初めてサイバーリスク保険を開発し、その付加価値サービスである「サイバーリスク対策サービス」は、金銭面の補償に加えて、万一の場合にはIT専門会社による初動対応サポートサービスを付帯している点が特長です。日系企業の中国子会社のパソコンを攻撃してマルウェアを侵入させ、そこから日本本社や取引先の端末にアクセスして重要情報を盗み取る手口がしばしば報道されています。日系企業はサイバーリスク対策の重要性を過小評価すべきではない状況となっています。弊社は日系のITベンダーと連携してサイバーリスクに関するセミナーや、お客さまのサイバーリスク対策レベル診断や中国版の標的型メール訓練サービスなどの付加価値サービスを提供しています。年々巧妙化する手口に対して完全に防御するのは困難なため、万一の事態も想定した対策を検討しておく必要があります。おかげさまで、新型コロナ以降は前年度の3倍以上のご利用実績を頂いています。
 多くの企業が今回のようなパンデミックをはじめ、火災事故や地震などの事態によって事業が滞るリスクに晒されています。万一の事態における損害の最小化や早期復旧のために、グループ会社の「インターリスク上海」と連携し、「BCP整備コンサルティングサービス」をご提供しています。中国の日系企業では、BCPの必要性を感じつつも、ノウハウやマンパワーの制約により十分な対応を実施できていないケースが少なくありません。同社には日本と中国での豊富なBCPコンサルティング実績があり、様々な企業のベストプラクティスを自社のBCPに取り入れることが可能です。
 なお、弊社でのBCPに関する取組も「インターリスク上海」と連携しており、(1)総則編(2)災害対応編(3)感染症対応編(4)各部門対応編の4つのパッケージに分けて整備しています。是非、「インターリスク上海」のサービスを活用してみることをご検討いただければと思います。

社会との共通価値を創造する

 新型コロナの収束がまだ見通せない中、世界全体が依然厳しい状況にはありますが、危機を機会に変え、逆風に芽吹く新たな挑戦の時ともいえます。弊社はこうした厳しい環境下でも柔軟に対応し、持続的に成長し続けられる「レジリエントでサステナブルな社会」を目指し、2015年に国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)を道標として、社会との共通価値の創造、すなわちCSV(クリエイティング・シェアド・ヴァリュー)取組を続けていきたいと考えています。
 これからの損害保険会社は、保険金をお支払するという従来のサービスのみではお客さまから高い評価を得られなくなってきています。 そこで、DX(デジタルトランスフォーメーション)をかけ合わせることで、事故を防ぐ機能、その後の回復を支援する機能を合わせ、付加価値の高い商品・サービスをご提供します。そして、これまで提供できなかった新しい「仕組み」や「価値」を創造することにより安心と安全、利便性を提供し、事業の成長と豊かで調和のとれた社会の発展への貢献を両立させていきたいと考えています。


初めて中国に赴任したのは香港返還があった1997年。上海と深圳に半年ずつ、語学研修と駐在事務所での実習を行いました。混沌とした中にも大きな発展の可能性を秘めた活気溢れる中国を経験できたのは、自分自身の大きな財産となりました


昨年10月、ポストコロナ時代の新しい働き方とBCP体制構築を実現すべく新オフィスへと改装しました。完全フリーアドレスの斬新なオフィスで、質の高いコミュニケーションを維持し、高い生産性と柔軟性を両立できる職場づくりを目指しています



PROFILE

プロフィール 
Masahiko Suga

1969年生まれ、奈良県奈良市出身。関西学院大学法学部を卒業後、1992年に三井海上火災保険(現三井住友海上火災保険)へ入社。中国広州事務所長、広東支店副支店長、岐阜支店大垣支社長、本社営業企画部部長などを歴任。2018年に上海の内務所管の副総経理として赴任し、現在は董事・総経理を務める。



菅さんをさらに知る

「Mastery for Service」

「奉仕のための練達」は母校である関西学院大学のスクールモットー。「社会・人々へ貢献」するために、日々自分を練達する。中国で新しい価値を生み出すために、奮闘するなかで、私の価値観になっている言葉です。


Panasonicのマッサージチェア


奮発して買ったPanasonicのマッサージチェアは機能が充実しているうえに寝てしまうくらいの気持ち良さで気に入っています。マッサージチェアに座って過ごすのが至福のひと時です。

深井律夫著「小説EV戦争」

中国を舞台にEV(電気自動車)戦線で日中韓の熾烈な攻防戦が繰り広げられるストーリー。読み応えのある小説で、一気に読み切ってしまいました。


三井住友海上火災保険(中国)有限公司

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電話 021-6877-7300