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著作権法とは(1)

著作権法とは、作品の創作者、伝達者、使用者ならびに著作権の担当機関が作品の創作、伝達、使用、管理をする中で発生した社会的関係を調整する際の法的ルールをまとめたものである。


 著作権の主体は、作者もしくはその他の著作権者である。作者とは、自身の抽象的なアイデア活動により何らかの客観的表現で直接作品を作る人をいう。
 著作権の客体は作品である。作品とは、文学、芸術、科学についての知能による成果であり、内容は文学、芸術、科学技術など多岐に及ぶ。
 著作権の内容とは、作者もしくはその他著作権者が作品に対して有する固有の権利を言い、人格権および財産権に分けられる。


① 著作権法の基本原則

 (1)作者や伝達者の基本的権利を守る
 (2)作者、伝達者、使用者ならびに公共の利益のバランスをとる
 (3)国際的な慣例や条約を尊重する
 (4)時間制限
 中国は1992年、『文学的および美術的著作物の保護に関するベルヌ条約』と『万国著作権条約』に加入、また世界貿易機関の『知的所有権の貿易関連の側面に関する協定』などにも加わっており、著作権の国際保護について国民待遇や率先保護といった原則を守るべきである。
 時間制限とは、著作権も含め多くの知的財産権の保護には時間制限があるという意味で、法律に定められた期間を過ぎれば保護されなくなるということである。中国の『著作権法』では、一般の作品についての保護期間は作者の死後50年までで、50年を過ぎればその作品の著作財産権は『著作権法』の対象から外れる。


② 科学や技術の進歩による著作権の拡大

 技術が進歩するにつれて、著作権の保護対象もビデオなど映像作品、録音や録画、コンピュータプログラム、ソフトウェア、ネットゲーム、データベース、デジタル作品などに拡大し、この結果、著作権の保護対象物が独創性のあるものから非独創性な素材にまで広がっている。
 複製権から上演権まで、収録権から放送、映像放送権まで、録音や録画作品の使用権、そして情報ネットワーク伝達権など、技術の進歩により著作権者の権利を保護する法的範囲が拡大しつつある。特にインターネットの普及により、従来の知的財産権の理論や法律がこれまでにない問題に直面している。作品のデジタル化や、ネット上での配信、使用などの法律における情報ネットワーク伝達権、ネット上の侵害行為およびその主体の定め、侵害責任の負担方法、訴訟の管轄など、これまでの著作権における理論にかなりのダメージが加わっている。こうしたインターネットによる法律問題は、情報技術の進歩を前にした著作権法の対応のあり方だけでなく、情報産業の発展や世の中の発展にも関わってくる。したがって、世界各国ならびに国際組織はいずれも、インターネットにおける著作権の保護理論や研究、法の整備を十分に重視している。


③ 著作権で保護されるものは、モノではなく作品の持つ知力の成果など、無形の知的財産権である

 中国の著作権法では、「美術等の著作物原物の所有権の移転は、著作物の著作権の移転とはみなさない」としている。例えば、ある画家が油絵を描き、それを第三者に譲り渡した際、その第三者は絵自体の所有権を有するが、絵の著作権は有しない。


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