キーマンインタビュー

艾傑(上海)通信技術有限公司
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艾傑(上海)通信技術有限公司

  • エリア:古北

董事長・総経理 西俣 辰男氏

ネットワークとテクノロジーで
世界を、人を、ビジネスを繋ぎ
新たな価値を提供する


クラウド、ネットワークおよびICTソリューションの提供している同社。規制や変化が大きい中国で、どのように事業を展開しているのかお話を伺った。



中国における事業の3本柱

 

     IIJは日本では最初の商用インターネットを提供した企業で、その流れを受けてインターネットを含むネットワーク、クラウド、セキュリティなどを中心に事業を行っています。中国において通信事業はライセンス事業なので、現地パートナーと協業しながら主に①クラウド、②セキュリティ、③SI(システムインテグレーション)をメインに事業を展開しています。これらの3つの事業について簡単にご説明します。

まずクラウドに関しましては、企業が自らサーバーを用いると運用からアップデートまで全て自社で管理する必要が発生し非常に手間がかかります。そこでクラウドを用いることで、自動的に常に最新の状態に保つことができます。また、例えばECサイトでキャンペーンを実施するお客様へは一定期間のみご提供するなど、多様性と信頼性が担保されたサービスです。アリババなどのパブリッククラウドと異なり、より安全かつ企業に使い勝手の良いプライベートクラウドというカテゴリでビジネスを展開しており、日系だけでなく欧米系、中国系のお客様にご利用をいただいています。
セキュリティソリューションに関しましては、パソコンをウィルスから防ぐためのアンチウィルスや企業用のファイアウォール、侵入検知システムなどの一連のセキュリティをご提供しています。昨年より中国でサイバーセキュリティ法が施行され、一般の企業に対しても国外へのデータ移転時に制限が設けられるようになりました。既に一部の中国企業は摘発をされ、罰金を科されるなどの事例も発生しており日系企業も対応が求められています。そこで、この法律に対するコンサルティング事業に力を入れており、たくさんの引き合いをいただいています。また、日本および中国で多くのセミナーを開催しており、毎回多数のご出席もいただいています。情報セキュリティ、個人情報保護、重要データの保全などはEUのGDPR(一般データ保護規則)をはじめベトナムやインドネシア、アメリカのカルフォルニア州などでも法制化の方向にあり、グローバルなトレンドとなっています。ですが、サイバーセキュリティ分野の技術は日進月歩で、かつ対策にいたってはいたちごっこの感もあります。ITセキュリティ対策は一度手を打てば終わりというものでは無く、継続してチェックとアップデートが必要で、当社としても研究を重ねています。
SIに関しましては、企業のIT関連の構築を全て請け負わせていただきます。一部はお客様が運営し、それ以外は当社に委託していただくといった形にも対応できます。もちろん業界・業種は問いませんし、金融業界などにおける特殊な基準にも対応可能です。オフィス立ち上げの際にパソコンからプロジェクター、電話などのオフィス用品などのご提供も行いますし、工場を設立する際の配線なども行っています。これら3つのサービスがそれぞれ補完し合いながら機能しています


中国進出の経緯と変遷


 2012年、当社のお客様の海外進出のご支援と、IIJの持つインターネットとクラウド技術の海外展開のため、米国に続く第二弾として中国市場に注目し進出しました。その後プラットフォームを変えつつ、より信頼性が高く柔軟な基盤を構築し拡張してきました。また中国における新しいパートナーと協業しつつ、お客様の信頼性を勝ち取り、ERP(Enterprise Resourses Planning)などの企業の基幹系のシステムや、中国の金融系のお客様にも多数ご利用いただけるようになってきました


課題と今後に向けて


 当社はお客様のビジネスをITの側面からサポートすることがビジネスの基本であり、そういう観点では日系企業の進出の多い米国、EU、中国は大きなマーケットに位置づけられます。また日系企業だけでなく、現地のお客様にも当社のもつ技術を活用いただくという観点では、中国はとても大きな市場と捉えています。ただ中国の通信事業におけるレギュレーションや、IT技術の先進性、思い切ったインプリメンテーション、競争の激しさなど非常に難しい市場であることも事実であると痛感しています。企業に対する安心感、きめ細かさという日系企業ならではの強みをより生かしていくことが重要であると考えています。アジアでの展開という観点では、シンガポール、タイ、インドネシア、ベトナムなどのASEAN諸国にもクラウド基盤とインターネット基盤を配置し、広くグローバルのお客様のビジネスをサポートさせていただいています。
引き続き日系企業のお客様をサポートするのはもちろんのことですが、欧米系のお客様や中国のお客様の利用を増やしていきたいと考えています。現在はまだまだ売り上げの3割程度ですが、これを5割を超えるまで伸ばしていきたいと考えています。





2016年4月に赴任して以来、董事長兼総経理としてビジネスに携わっています。赴任以前にも董事長として日本から中国のビジネスを見てきましたが、現地で実際に手がけるのとでは全く異なると実感しています。


PROFILE


艾傑(上海)通信技術有限公司

董事長・総経理

西俣 辰男氏 

1962年生まれ、埼玉県出身。早稲田大学理工学部大学院卒、応用物理専攻。1988年日本IBM入社、2000年日本AT&T、営業部長、ネットワークインテグレーションを担当。2010年IIJグローバルソリューションズ。SEから営業、管理系を順次担当。2016年4月から上海に赴任、IIJグローバルソリューションズ中国董事長総経理。IIJグローバルソリューションズ専務取締役を兼務。



西俣さんを知るキーワード

休日のお散歩


週末はよく散歩をしています。古北から七宝まで往復7時間かけて歩いたのが最長です。他には黄浦江沿いの遊歩道を20km歩いたり、ゴルフ練習場もクラブ担いで片道1時間半の道を歩くようにしています。


趣味はダイビングとゴルフ



スキューバダイビングとゴルフが趣味です。ゴルフはほぼ毎週ラウンドしていますが、スキューバは中国では残念ながら良いダイビングスポットに恵まれず、たまに沖縄などで楽しんでいます。


納得がいった一冊



愛読書というわけでは無いですが、最近この本を読んで思わず膝を打ちました。普段抱いていた中国人の考え方に対する違和感の背景について説明されており、とても納得がいった一冊です。



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