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上海衆逸企業管理諮詢有限公司 米国公認会計士
会社清算時におけるタックス・クリアランスの手続簡素化
「税務抹消手続きプロセスを更に最適化することに関する国家税務総局の通知」(税総発[2018]149号)が公布されました。
通達の趣旨
本通達は2018年10月1日より施行されます。本通達が施行されることにより、会社を清算する際に必要とされる、所轄税務局から発行されるタックス・クリアランスレターの交付手続が簡素化されました。これまで、会社清算で最も時間がかかる(一般に3カ月から半年程度)税務局による過去年度の納税状況の確認と証明書の発行ですが、過去の納税状況が優良である企業(信用等級A級またはB級)であれば、即時処理されることとなりました。
クリアランスプロセスの簡素化
税務局内部のタックス・クリアランスプロセスは以下の通り簡素化されます。
①実名で納税手続きを行っていた納税者は、税務登記証及び個人の身分証明書の提出が免除
②タックス・クリアランスの専門窓口の設置
③「セットメニュー方式」による資料受領窓口の一本化
④税務局担当者の質問事項への回答責任、一回での回答(コミュニケーション及びサポート業務の強化)
⑤税務局内部作業及び責任分担の最適化
今後の課題