キーマンインタビュー
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ジャズトランペッター
ミュージシャン 野田 慎仁 氏
仲間や息子たちと楽しむ
大連ミュージック・ライフ
活動の場を日本から大連へ
歌うことが好きで、9歳より声楽を学び、合唱団でボーイソプラノとして活動していましたが、変声期を迎え、ソプラノを失ったことで音楽に挫折(笑)。その後はジャズの魅力にはまり、傾倒していたジャズトランペッターのディジー・ガレスピーの死去をきっかけに、17歳のときにトランペットを始めました。ビッグバンドで有名な富山大学へ入学し、ますますジャズの世界へのめりこんでいきました。
卒業後は実家が工場を経営していたので、手伝いながら週末だけのウィークエンドミュージシャンとして、ライブハウスやイベントで音楽活動。そんな中、研修派遣でうちの工場で勤務していた大連出身の妻と知り合い結婚。当初は日本で暮らしていましたが、何度か大連へ足を運ぶうちに、街の美しさや居心地の良さに惹かれ、2011年より生活拠点を大連へ移すことに。
その後も日系企業で勤務しながらウィークエンドミュージシャンの生活は続きましたが、2013年にプロミュージシャンとして独立。ホテルやジャズクラブのライブ、ジャズフェスやビールフェスなどのイベントステージに出演してきました。中国の有名なジャズクラブである上海jz clubやWooden Box出演ほか、米、英、日のメンバーで構成されるユニットMalarucksのレコーディングにも参加。アンサンブルのとりまとめや楽器指導ということでお声がけをいただき、大連にて「Lj(Love Jazz)」、瀋陽にて「奉天ジャズ楽団」のふたつのビッグバンドを発足し活動。ライブ以外では、講師として音楽専攻の学生に音楽理論を指導し、これまでに4名の中国人学生がジャズの名門校バークリー音楽院に合格。中国や日本の子供たちにピアノのレッスンも行っています。
ジャズとトランペットを軸に広がる夢
現在は南山旅游風情街(楓林街)にある「波普草苺(Pope Strawberry)にて、毎晩ジャズライブ(19時50分~22時50分)に出演。そして今年で3回目となる青島ビールフェスティバルのステージ(~8月26日)にも出演が決定しています。
現在9歳と7歳になる息子もトランペットを学んでいます。最近では私がメロフォン(ホルンの形に近い金管楽器)を演奏し、3人でセッションができるようになり、子供たちの学校の発表会で、親子揃ってアニメソングなどを披露する機会も。いつかは息子たちを「天才トランペッター兄弟」としてプロデュースできたらとも考えています(笑)。
将来は昨年北京にオープンした世界的に著名なジャズクラブ「ブルーノート」への出演、クラシックの名門・ジュリアード音楽学院天津分校ジャズ科での指導、自身のCD出版など、夢は尽きることがありません。
その場その場の即興で織り成されるジャズのメロディ。音を合わせる相手が、次に何を仕掛けてくるかわからないとういうスリル感がたまらなく好きで、そこから生まれる絶妙な掛け合いがジャズの最大の魅力だと思います。100年という歴史の中で、多くのミュージシャンにより、さまざまなスタイルで表現されてきました。先人が築き上げたものから良いものをどんどん吸収し、野田流ジャズを確立し(笑)、大連をジャズに溢れた街にしたい。夢はさらに大きく広がります。
PROFILE
のだ のりひと
1976年生まれ、愛媛県松山市出身。17歳でトランペットを始める。富山大学入学後、ジャズ研究会を発足。山野ビッグバンドコンテストでTBSラジオ賞受賞、NYのジャズクラブやストリートで研鑽。これまでに渡辺貞夫、原朋直、池田篤、Dave Pietro、Cecil Bridgewater、Zane Masseyなど国内外のトップアーティストと共演。
ジャズトランペッター
Lj(Love Jazz)
℡ 135-5596-5620
tpnoda@gmail.com
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