キーマンインタビュー

もっと気軽に感じてほしい
大連日本商工会

事務局は憩いと癒しの場（!?）

　大連日本商工会は、1983年に大連日本商工クラブとして、会員数わずか17社で発足し、今年で35周年を迎えました。現在会員数は759（市内376、金普新区379、その他特別3）を有し、在外日本人商工会議所において世界で5番目の会員数を誇る巨大な日系企業コミュニティです。巨大組織を運営するための理事会・委員会・幹事会メンバーは、会員企業の中から選ばれ、毎年約半数が入れ替わります。
　本業の合間に、ボランティアとして商工会業務に携わって下さる理事や委員、幹事のサポートをするのが私たち事務局の役目です。時には、本業よりも商工会業務を優先させ、在連日系企業のために奔走して下さる皆さまの負担を、少しでも軽減するためにお役に立ちたいと常に思っています。
　商工会を運営する側に立った経験をお持ちの方には、馴染みが深い事務局かもしれませんが、会員さまの中で一度も事務局にお越しになったことの無い方が多くいらっしゃると思います。事務局には、帰任された方などから寄附された多くの書籍があり、貸し出しを行っています。業務の合間のほっと一息、社内の日本人は自分一人だけで寂しさを感じる時、愚痴りたい時、中国語の力試しをしたい時など、気軽に出入りされる方も多く、学校の保健室のような場所です（笑）。商工会は敷居が高いと思われている方にも、事務局はとても気軽でアットホームな場所であることを知っていただけたら嬉しいです。これからも皆さまの憩いの場所となれるよう、努力していきます。お気軽にお立ち寄りください。

会員の皆さまのお役に立つために

　皆さまがご存知の商工会活動としては、年末の忘年会や著名人をお招きしての文化事業が挙げられますが、忘年会に至っては例年900名以上が参加する大規模イベントです。9月に行われる100名規模のゴルフコンペほか、200名規模の会員向けの会合は年間７回開催されますので、一年を通じて常に何かの準備を抱えている状態です。
　親睦イベントの他に、商工会の重要な活動として、大連市当局との対話が挙げられます。在連日本企業の窓口として、毎年市長宛てに投資環境改善要望書を提出しています。要望書を作成するために、会員向けにアンケートも配信し、皆さまの要望や抱えている課題の取りまとめをします。回答を集計し、結果報告書を作成するのも事務局の仕事。年末には賃金アンケートも行い、その結果は多くの会員企業の皆さまにおいて会社経営の参考に活用いただいています。課題解決のための当局との折衝時には、通訳として正確に双方の意見を伝えることにも尽力しています。
　商工会の仕事は、人と係わり協力し合うことで成り立つものです。人と人との関係が希薄になりつつある現代で、非常にすばらしい組織だと思います。大連で活躍する経営者の皆さまと身近に交流できる貴重な機会にも感謝しています。そして、楽しいこと、苦しいことも分かち合える事務局メンバーと商工会の皆さんを、家族のように感じることもあります。これからも事務局として、大切な家族（会員さま）のお役に立つことができれば幸いです。

昨年の商工会ゴルフコンペにて。授賞式まで一通り終えてほっとした合間に撮影したショット（笑）。

PROFILE

Jiang Haiyan（左）／Zhang Chunxia（右）

（姜／左）遼寧省鉄嶺市出身。開発区の日系メーカー、ソフトウェアパークでの勤務を経て2009年大連日本商工会へ入会、10年目。市内分会担当。趣味は生け花。（張／右）大連市出身。在連日本企業での勤務を経て2007年大連日本商工会へ入会、12年目。金普新区分会担当。趣味はバドミントン、ビリヤード。

大連日本商工会　事務局

大連市西崗区中山路147号森茂大厦1階
℡ 8369-5639　www.jcci-dalian.org/