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キーマンインタビュー

日本元気グループ ㈱サンガホールディングス 海外事業部 共生(大連)商務諮詢有限公司
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日本元気グループ ㈱サンガホールディングス 海外事業部 共生(大連)商務諮詢有限公司

介護事業部主任 齋藤 勝氏

ニーズにしっかり耳を傾け
日本品質のサービスで寄り添う
中国介護コンサルティング事業


粘り強い姿勢で掴んだチャンスが形に


 日本元気グループ(埼玉県さいたま市大宮区)は介護、医療、教育の三方面で事業を展開。介護においては、社会福祉法人および民間企業として日本全国77カ所、3千600床の介護施設を運営。医療においては総合病院5院(1千床)、医療美容クリニック9院、教育においては介護医療教育機関3校、高校・幼稚園3校を運営しています。
 元気グループ会長の神成裕が1989年に中国より臨床検査の研修生を受け入れた事を機に中国事業が開始。高齢化社会に日本品質の介護医療を広め、介護医療のレベルを向上したいというオファーを政府より受けたことを機に11年に共生(大連)商務諮詢有限を設立しました。その後日中関係の深刻化で案件は立ち消えとなりましたが、中国でのビジネスチャンスを掴むべく、展示会やビジネス商談会に参加し、クライアント、パートナー探しを行いました。その結果、事業が形となり現在鞍山、瀋陽、上海にて介護施設の運営、コンサルティング事業、上海において聖心美容クリニック運営、大連では現地医療機関と提携するほか、広州、大連でも介護施設開設のプロジェクトが進行中となっています。


入浴よりも足湯の時間


 初の中国事業は、12年に開業した鞍山の「祥頣園」。60床を有し、認知症や身体が不自由で家庭での生活が困難な方が入所する、日本で言う特別養護老人ホームのような施設です。日本企業がコンサルティングを手がける施設として中国では先駆けでした。「日本同様の日本品質」が最大のセールスポイントであり、中国側もそれを求めていましたが、そのままというわけにはいきませんでした。例えば入浴サービス。風呂文化が浸透し、日本ではこの時間を心待ちにする方が多数いらっしゃる一方で、こちらは興味を示す方があまりいらっしゃらない。日本のサービスに期待して入居したものの、実際そこまで良さを感じないという方も。その差を埋めるために悩み、考え、日本式を一から中国式にカスタマイズすることに。例えば食事。味覚や食習慣の異なる中国で、日本から栄養士を派遣し、現地の食材でカロリー計算から献立を見直し、寝る前の足湯の習慣も組み入れました。逆に日本式が習慣化したものも。日本では1日6回の排泄介助が定時に行われますが、当初は嫌がられる方が多かった。しかし現在では問題なく受け入られています。その他にも日本の介護の特徴として認知症の方を拘束しないなど、個人の尊厳を尊重し、その人らしく過ごしていただくケアを提供します。中国と日本、双方のよいところをすり合せ、サービスを組み合わせたモデルケースとなり、この祥頣園は現在瀋陽2院、海南島に1院を展開。弊社もコンサルティングに従事しています。
 15年に開業した瀋陽の「長者匯」においても副施設長としてコンサルティングを担当。1千床を有する大型施設で、先の特別介護施設と異なり介護サービス付きホテルの要素が強く、短期・長期で利用可能です。郊外のリゾート地に位置するため、夏だけバカンスがてらに短期滞在されるご夫婦もいらっしゃいます。3院目となる上海の施設は16年に開業。公設民営で静安区の中心部に位置し、500床を備えます。


新しい形での業務展開を目指して


 介護施設は医療と組み合わせ提供することが日本でのスタンダードです。「ナーシングホーム」と呼ばれ、医師、理学療法士が在籍し、介護・医療・リハビリを提供します。中国や東南アジアにおいてもこのニーズが非常に強く、現在はタイ・バンコクの国立病院と手を組みプロジェクトを進めている最中で、今年度のオープンを予定しています。
 今後は介護人材育成、特にリーダー育成も大きな課題のひとつとなっています。また、リハビリ、食事の提供、レクリエーション、宿泊、デイサービスを行う小規模多機能型介護サービス施設のフランチャイズ展開を視野に入れています。これまで、大規模施設ばかりを手がけてきましたが、積み重ねたノウハウを以って展開し、収益を安定させていこうという考えです。
 中国の国営介護施設は1カ月の利用料が高くて3千元~。弊社が携わる施設は大体5千元~となっています。しかも日本のような介護保険が確立しておらず、全額自己負担となり、目下アッパーミドルから富裕層が主な利用者となっています。しかし16年より上海など全国15都市で介護保険制度の導入テストが進められ、将来的には全国へ拡大する見込みです。ある程度進めば利用者増を視野に入れ、さらなるビジネス発展に期待すると同時に、より多くのニーズが高まるであろう事業の重要性にも身が引き締まります。



海外での介護施設の開設の際、最も重要なポイントとなるのが人材育成。開設したあとも定期的に瀋陽や上海など各地へ赴き、日本式の介護技術、介護知識、マナー接遇などを指導しています。


PROFILE
さいとう  まさる

1981年生まれ、宮城県出身。2004年3月東北文化学園大学医療福祉学部卒業後、元気グループ入社。以降介護施設運営事業に携わる。2011年に大連事務所の設立をきっかけに中国事業を担当。鞍山、瀋陽、上海の介護施設立ち上げに関わる。現在はタイ・バンコクでの新規プロジェクトで中国とタイを往来する。趣味はマラソン(中高と陸上部に所属)。


<齋藤さんを知るキーワード>


大連でも走り続ける!


中高と陸上部に所属。日本ではマラソン大会にも参加。2年前の大連マラソンでアラサー会市内チームで参加。アラサー会の参加者の中で好成績を残し区間賞をいただきました。


念願のアンコールワットにて


業務で海外のさまざまな地域を訪問。カンボジアでは念願のアンコールワットを見ることができ、人類の歴史や可能性を肌で感じ、人生の視野を大きく広げてくれるものとなりました。


次世代のIoT介護ツール


介護業界においても、IoTを導入したサービスが展開し始めています。現在タイの介護ロボット開発会社と協力し、IoT、AIを導入したスマートケアのサービス提供を目指しています。



日本元気集団

共生(大連)商務諮詢有限公司

大連市中山区五五路12号良運大酒店2602室
℡(0411)8270-1260
info@gong-sheng.com


日本元気グループ ㈱サンガホールディングス 海外事業部 共生(大連)商務諮詢有限公司

住所 辽宁省大连市中山区五五12号路良运大酒店2602室 MAP
電話 0411-8270-1260

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