キーマンインタビュー

可来軟件開発(上海)有限公司
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可来軟件開発(上海)有限公司

専務取締役 CGO 森田 英克氏

世界最大級のマーケット
世界と自分をワクワクさせて
日中の架け橋を目指す


スマートフォン向けモバイルオンラインゲームの企画や開発などを手がける同社。中国での事業展開や今後の展望について専務取締役CGOにお話を伺った。


拡大する中国市場

 弊社は2012年に日本国内向けソーシャルゲーム開発において多数の実績を持つ、株式会社イトクロ中国法人から、モバイルゲーム事業を事業譲受したことをきっかけに、上海へ子会社を設立しました。設立当初は日本向けに配信するソーシャルゲームの開発を行っていましたが、設立から1、2年すると中国で急速にスマートフォンが普及し、ソーシャルゲーム市場が盛り上がりを見せ始め、新しいビジネスチャンスが到来しました。事業の方向性を、日本向けのゲーム開発から転換し、現在は主に日本で提供している自社の人気ゲームを中国向けにローカライズして提供しています。それに加えて、中国だけでなく世界に向けたグローバル版の運営業務やサポートなども行っています。
 経済成長を見せる中国のゲーム市場は世界最大級のマーケットだと思いますし、まだまだ成長の余地があると思います。現ユーザーにとって、ゲームは一生の娯楽になりつつあるので、歳を重ねても今まで通り、ゲームをやり続けることが考えられます。これも市場拡大に大きく関わってくるので、中国のゲーム市場には、あらゆる可能性が秘められています。


一丸となってリアルな世界を再現

 日本人は比較的シンプルなゲームを好みますが、中国人はPCオンラインゲームからモバイルゲームへと移行していったので、少々複雑なものを好む傾向があります。その国のユーザーの特徴を知るためにも、市場調査を欠かさず行うことが重要です。マーケット分析はもちろんのこと、同業者とこまめにコミュニケーションを取り情報交換をしたり、微博や百度などSNSの書き込みも常にチェックしています。中国人ユーザーには日本のアニメファンも多いため、日本のアニメを題材にしたゲームが非常に人気です。中国で配信している「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」の簡体字版は日本語版と同様のものを配信し、大変人気です。現在開発中の、人気アニメ「BLEACH」を原作とした中国向け新作ゲーム「BLEACH 境・界-魂之錯覚」は配信前から非常に反響が大きく、ユーザーがどのような期待をしているのかを常に考えながら開発を進めています。
 ゲームを開発する時はもちろんのこと、普段から社員たちと多くコミュニケーションを取っているのも弊社の特徴です。上海では、スタッフの声を聞くべく、定期的に現場のスタッフとQ&Aをする機会を設け、直接ディスカッションをしていますし、ほとんどのことを中国人スタッフが主体的に進めています。発展していくために、全員が同じ目標に向け、突き進んでいくことは大事なことです。
 また、中国最大級とも言われ、毎年1回開催されるゲーム見本市の「China-Joy」にも参加し、B -to -Bブースを設けてパートナー探しをすることもありました。これだけではなく、BiliBiliのチャネルを利用して、週に1回日本文化に興味のあるユーザー向けに、日本のゲーム市場や日本のポップカルチャーなどを紹介しています。実際にユーザーからも好評を集めています。このように地道に培ってきたノウハウを、事業展開する中で少しずつでも活かしていきたいと思っています。


さらなる事業展開を

 これまで事業を進めてきて、まだまだ多くの課題がありますが、今後は本社と連携を強め、自社のオリジナルコンテンツを日本と中国で、同時に展開していきたいと思っています。自社で開発するオリジナルコンテンツを増やしていくことで、ゲームメーカーとしてのブランド力アップにも繋げていきたいです。また、ゲームやコンテンツ開発において、弊社だけですべてを担おうとは思っていません。特定のジャンルに強みのある企業様や、クロスメディアに強い企業様など、より多くの企業様と提携して積極的にコンテンツを展開していきたいです。ゲームに限らずアニメ、音楽など、さまざまな分野で他企業様と提携していけたらと思います。
 また、中国市場においては、これまでは自社のゲームを中国の企業様に配信していただくというスタイルをとっていましたが、ここ数年のノウハウを活かし、配信の部分まで自社で進めていきたいです。もちろん、それだけに固執せず、タイトルによっては、中国の企業様と協力して一緒に進めていくパターンも視野に入れています。
 将来的には、これまで培ってきたノウハウを活かし、自社のコンテンツだけでなく、他社様のコンテンツを、ゲーム、アニメ、舞台、ウェブ小説など中国に幅広く展開していくお手伝いをしたいです。このような事業展開をしていくことで、日中の架け橋になりたいと思っています。そのためにも、これからも地道な努力を怠らず、社員一丸となって同じ目標に向かい、突き進んでいきたいと思います。



モバイルコンテンツの立ち上げや運営を手がけ、「天空のクラフトフリート」を含め多くのヒットゲームを作り出した森田氏。日本と上海を行き来し、中国でもヒット作を作り出せるよう、社員と一丸となり奮闘。


PROFILE


KLab China 可来軟件開発(上海)有限公司

専務取締役 CGO

森田 英克氏 


1974年生まれ。静岡県出身。法政大学社会学部卒業後、WEBプランナー、モバイルコンテンツプロデューサーを経て02年KLabに入社。数々のヒット作を生み出し、モバイルオンラインゲームアプリ専門子会社KLabGames株式会社立ち上げに際し取締役に就任。現在ではKLabChinaの董事にも就任し活躍をみせている。



森田さんを知るキーワード

社員との創立記念パーティー


KLabChina創立3周年の時に開催されたパーティーでの1枚です。社員全員で創立記念を祝い、和気あいあいとした会場は終始笑顔が溢れていました。今後も全員で1つになって努力していきたいです。


台湾のゲームショーにて



台湾にて開催された「亜太遊戲高峰會」でも登壇しました。中国国内に限らず、さまざまな国へも積極的にゲームを展開しています。今後もより多くの方にゲームに親しんで欲しいです。


趣味のバンド活動



趣味でバンドをやっており、ベースを担当しています。都内を中心に、ときどきライブをすることもあります。深圳や香港でもライブをしたことがあるので、ぜひ上海でもライブをしてみたいです!



KLab China 可来軟件開発(上海)有限公司

徐匯区虹橋路3号港匯中心2座38階01-05室
infochina@klab.com
www.klab.com/cn


詳細はKLab China 可来軟件開発(上海)有限公司

可来軟件開発(上海)有限公司

住所 徐汇区虹桥路3号港汇中心2座38楼01-05室 MAP

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