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インテリジェンス中国／英創中国

キーマンインタビュー

インテリジェンス中国／英創中国

総経理　喜島孝広氏

「人と組織の成長を創造する」
総合人材サービス企業として
中国社会の発展に貢献

1996年の設立以来、数度の統合を経ながら中国マーケットの変化に対応し、人材採用、人事労務コンサルティングのサービスを提供してきた同社にお話を伺った。

HR分野の頼れるパートナーとして

　当社における中国事業は、主に日系のお客様に人材紹介と人事労務コンサルティングサービスの提供を全国5拠点、数百名のコンサルタントにより行っています。人材紹介では中国人や日本人の求職者をお客様に紹介するサービスを、人事労務コンサルティングサービスでは研修や人事制度の策定、人事労務問題の解決策のアドバイスを提供しています。これまでに8000社以上のお客様にサービスをご利用頂いています。本年は日系企業の採用意欲が例年に比べて活発であり、それにともない“人と組織”に関するさまざまな相談が当社に届いています。
　また、当社グループの海外事業はアメリカのケリーサービス社との合弁事業であり、ケリーサービス社は同様のサービスを中国で欧米系のお客様に提供しております。グループ全体としてもインテリジェンス中国としても、事業をさらに拡大するべく奮闘しております。

ファンの多い会社を作りたい

私はインテリジェンス中国をファンがたくさんいる会社にしたいと思っており、現在そのためのさまざまな取り組みを行っています。サービス向上による顧客満足度の向上もその一つです。人材紹介事業においては、求職者の方には来社頂いて面談をするように努めています。親身になって候補者のキャリアの発展をサポートするためには、対面で時間を掛けてコミュニケーションを図り、適切なアドバイスをしていくことが大事だと考えています。その甲斐もあって、弊社のコンサルタントと10年以上お付き合いをして頂いている求職者も少なくありません。企業に対しては会社に合う人材を紹介するだけではなく、定着するための取り組みにも注力しています。コンサルタントは求職者が入社後も定期的にフォローし、入社一カ月後にはインタビューシートをお送りし、新しい職場の状況についてヒアリングを行います。その内容をもとに、採用した人材がより活躍するための方法をアドバイスさせて頂く取り組みも始めました。コンサルティング事業においては、お客様の期待に応えるため定型サービスの枠にとらわれず、オーダーメード型で新しい研修プログラムや人事制度を策定するということも少なくありません。このようにインテリジェンス中国は、サービスでの差別化を通じて企業・求職者のファンを増やしていきたいと考えています。
　また社員のファンを増やす取り組みも行っております。私は“会社・仕事のことを好きな社員がたくさんいる”ことがこの事業を推進する上で非常に重要だと考えています。そのために会社の考えや、仕事の意義、一人ひとりの社員の重要性をいろいろな手法を通じて伝えています。例えば朝会、キックオフ、社内報、食事会、課外活動（今月は社員の家族を招いたイベントを実施しました）、時には手紙を書いたり、社員に子供が生まれた時は家に赴いたりと、考えられるチャネルをすべて使い、会社の考えを伝え共感する社員（ファン）が増える努力をしています。また社内でのコミュニケーションを活性化させるために、社内でもできるだけメールではなく対面でコミュニケーションをとることを推進しています。私自身も業務でメールを使うことはあまりありません。会って話すというのは、お客様・求職者に対してだけでなく、社内においても普段から徹底して行っています。というのも、自分の考えや思いを伝えるというのは、対面で話さなければ伝わらないからです。これからもインテリジェンス中国を好きになってくれるお客様と社員を一人でも多く増やしたいと考えています。

中日友好の一助となるべく

2008年に上海に赴任して以来9年間中国で働いていますので、私にとって中国というのは私のキャリアを作った場所です。元々中国に縁があったわけでもないですし、赴任当初は中国語も全く話せませんでした。語学や文化の学習、中国での事業展開の方法についても、これまでたくさんの中国人の社員や友人にお世話になりました。特に語学に関しては私の赴任当初、社員達が業務時間を割いて熱心に教えてくれました。そのおかげで私はとても早く中国の環境に馴染むことができ、今の私は、彼らのサポートなくしてはあり得なかったと強く感じています。これからは、これまで培ったものの恩返しをしていきたいと考えています。
　例えば、今年4月に北京で大学生向けの新卒イベントを行いました。本イベントは“日中国交正常化45周年記念認定事業”として日本の外務省から認可を頂きました。当日は22社、350名の学生にご参加頂きました。微力ではありますが、少しづつこのような仕事を通じて中日友好の一助となることができれば良いと思います。今後も『人と組織の成長を創造する』企業としてインテリジェンス中国は頑張ります。