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キーマンインタビュー

悠詩詩上島珈琲(上海)有限公司/ 悠詩詩珈琲(上海)有限公司
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悠詩詩上島珈琲(上海)有限公司/ 悠詩詩珈琲(上海)有限公司

董事 総経理 森下 一氏

ブームに沸く中国コーヒー市場
混乱の中 目標へ向け突き進む
アジアきってのコーヒー企業


中国で近年急速に成長をみせるコーヒー産業の中、自慢のクオリティを保ちつつ嗜好品であるコーヒーで生活シーンを豊かにしようと奮闘する同社に話を伺った。


コーヒー飲用の少ない中国へ

 データの取り方に諸説ありますが、人口一人当たりの年間コーヒー飲用杯数はアメリカ400杯、日本300杯、シンガポール200杯、中国はわずか4杯と言われています。1998年の上海進出当時は、街にカフェなどほとんどありませんでしたが、アジアきってのコーヒー企業を目指す我が社にとって、人口が多く、かつ未だにコーヒー飲用杯数が少ない中国市場は注目すべき重要な位置づけでした。経済発展や生活レベルの向上が見込まれる中国の消費者に、UCC製品に慣れ親しみ、広く飲んでいただくことを目的に上海外高橋保税区(現自由貿易区)に会社を設立しました。
 現在は上海市松江区にコーヒー焙煎工場を持ち、同工場で焙煎した新鮮なコーヒー豆の販売も手がけています。しかし、当時はカフェも少なくコーヒーを飲む消費者自体少ない時代。まずはコーヒーに親しんでもらうべく、飲みやすく甘いインスタントコーヒーをホテルやレストランにて提供し始めました。それから徐々に中国消費者の生活水準が上がるにつれて、カフェなども増え始め、3年程前からコーヒー産業は驚くほどに急成長を遂げています


自慢のクオリティで勝負


コーヒー産業が急激に成長したことにより、市場が少々混乱しているのも事実です。特に業務用においては、クオリティよりも価格重視の傾向がまだまだ強いと実感しています。しかし、食品の安全・安心が叫ばれる今、必ずクオリティ勝負の時が来ると考え、日本品質・UCCクオリティを維持できるよう取り組んでいます。UCCグループでは現在、南米やアフリカなど常時14の国と地域からコーヒー生豆を輸入し、豆の味を存分に引き出せるよう入念なテイスティングが要となっています。生産国にて味を確かめることはもちろん、コンテナにのせた後や、日本へ到着後など、国によって異なりますが、多いところでは焙煎するまでに約6回ものテイスティングを専門家が行います。焙煎にしても、時期によって豆の水分量が違うので、豆に合わせて火加減や焙煎時間を調整しなければなりません。もちろん、豆の状態がよくないとクオリティの高いコーヒーはできないので、農園まで赴き土や葉の健康状態のチェックまで行っています。そこまで手間ひまをかけることで、本当に豆の味を楽しめる高品質のコーヒーができるのです。また上海工場は、Food safety system certification 22000(食品安全システム)の認証も取得しています。
 スーパーでの試飲会などで、我が社の製品のこだわりや、コーヒーを飲むことは健康にも良い効果があると、健康との関わりを紹介することで、コーヒーに慣れ親しみ、興味を持ってくださる方が増えています。しかしながら、いざスーパーや小売店で製品を並べてもらうとなると、店舗に商品の登録費や商品を陳列するための棚代を支払わなければなりません。市場拡大をするためには避けて通れないのですが、コストがかかりすぎてしまい、悩みの種となっています。なので、特定の小売ルートに太いパイプを持つ問屋さんの活用や、比較的低費用のネット販売などに力を入れています。ネット販売では低費用で多種の商品を紹介できますし、消費者もお店まで行くことなく商品の購入ができるので、2年ほど前から販売数も伸びをみせています。
 コーヒーが嗜好品として、消費者の身近なものになったことは間違いありません。これだけの伸びしろがあるからこそ、中国市場をターゲットに進出してくる欧米企業も少なくありません。上海だけでなく、北京や広州など沿岸都市部を中心に急激なコーヒーブーム、カフェブームが起こっており、少々乱立状態となっています。ですが、数年したらこの混乱も収まり、消費者のコーヒーに対する知識なども増えるのではと思っています。その時にUCCとして如何に確固たるポジショニングを取ることができるのか、将来のことを見据えて事業展開していくことを常に考えています


コーヒーを通じ幸せを提供したい


コーヒーは生活必需品ではなく嗜好品。単なる飲料ではなく、人々の生活シーンを豊かにしていくツールであると考えていますし、コーヒーを通じて皆さんに幸せを提供したいと思っています。中国の消費者がこれからもますます海外の良質な製品やサービス・文化に触れることで、さらなる生活水準の向上が見込めます。合わせて、統計数値的に見ても年間の国民一人当たりのコーヒー消費量は他国に比べて、まだ非常に少ないのが現状です。これらのことから見ても、中国のコーヒー市場はより拡大していくでしょう。その中でUCCとして、上海以外の地域にも進出していきたいですし、UCCのカフェをオープンし、こだわりのコーヒーを提供、お客様の笑顔を増やしていきたいです。まずはアジアでコーヒー企業といえばUCCとなるよう、トップを目指して努力していきたいです。


中国に初めて来たのは1993年。これまで、日本への帰任もあったが中国関連の業務に携わり続け、中国ビジネスに特化している。伸びしろを持つ中国市場にてUCCを拡大させるため、日々奮闘中。


PROFILE


悠詩詩上島珈琲(上海)有限公司
悠詩詩珈琲(上海)有限公司

董事 総経理

森下 一氏 


1963年生まれ、岐阜県出身。近畿大学、商経学部卒業。前職、日用品雑貨商社のバイヤーとして93年に初めて中国駐在。98年に一度日本へ帰任するも、02年に買い付け事務所設立のために広東省深センへ赴任。08年日本へ帰任し、前職がUCCグループになった際に海外業務へ出向。10年UCCへ転籍し11年UCC上海へ着任。



森下 さんを知るキーワード

海賊とよばれた男/百田尚樹 著


最近読んだ本の中で、お気に入りの1冊です。信念と情熱を強く持って事業に打ち込む主人公の姿に励まされます。困難や判断に困る事に遭遇した時には読み返すようにしています。


運動で身体も心もリフレッシュ



50歳を超え、健康管理に気を遣い始めました。週末は外へ出て1日25~40キロほどスポーツウォーキング。肉体的健康、精神的リフレッシュになり、思考回路の整理にも役立っています。


社会的取り組みも積極的に参加



上海にて、個人的な活動として、捨て猫や迷子の犬を保護し、里親探しをしています。命ある動物たちが無事里親の元へ行けた時は、安心しますし、私自身も嬉しい気持ちになります。



悠詩詩上島珈琲(上海)有限公司
悠詩詩珈琲(上海)有限公司

徐匯区漕溪路250号銀海大楼A701室 
℡ (021)6483-6036
www.ucc-coffee.com.cn

詳細は UCC悠詩詩上島咖啡(上海)有限公司

UCC悠詩詩上島咖啡(上海)有限公司

悠詩詩上島珈琲(上海)有限公司/ 悠詩詩珈琲(上海)有限公司

住所 徐匯区漕溪路250号銀海大楼A701室 MAP
電話 021-6483-6036

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