中国で成功する人事！

会社で部下の行動や考え方に理解不能と嘆きたくなることはありませんか？若い世代の社員に対しては特にそういう思いが強くなるのではないでしょうか。文化の差異に加えて年齢差が大きくなるほど行動や思考に違いを感じるのが普通です。

私は4年前、中国でよりよい仕事をするために、上海市のある大学院に自費で入学して、土日を使って2年間通学しました。内容は工商管理と言っていわゆるMBAに近いカリキュラムです。講義は勿論全て中国語、周りの生徒たちも100％中国人の若い人たちでした。私はその2年間、勉学以外に同窓生達と知り合いいろいろな話をしました。率直に日中戦争のことや尖閣問題について意見を求められたこともあり、緊張することもよくありましたが、しかし感情を抑えてフランクに話をすることで相手も次第に心を開いてくれるようになり、世代が離れていても人間対人間で会話を重ねていくと、その世代の特徴が見えてくるようになりました。

職場では上司と部下の関係になるため、部下もなかなか心を開いてくれないかもしれませんが、学校の同窓生となれば話は違ってきます。土日や夜間は仕事の疲れやゴルフ、接待などで時間を割くことは容易ではありませんが、目的を明確に持った結果の選択であれば思いのほか覚悟が決まるものです。その目的や学ぶ方向は人によって違うと思いますが、副産物とも言える同窓の友人は予想する以上に自分の世界や価値観を変えてくれるかも知れません。苦労は伴いますが、一回しかない人生、チャレンジしてみるのも面白いと思いませんか？